前向きで夢のある話はいいですね

灯油ストーブを引っ張り出してきました

あれー、薪ストーブの煙突が傾いているではありませんか。

昨晩からの強風が原因のようです。

で、薪ストーブを焚けませんので、工具棚の奥に仕舞ってあった灯油ストーブを引っぱり出してきました。(右写真)

灯油が少し残っているようでしたので、マッチで点火しました。

8畳用のストーブゆえ〈プレハブ内は15畳〉、ファンヒーターと併用して使いました。

雨風は一向に止まず、終日、室内で、集落の案内文書を作成したり部屋の整頓をしたりして過ごしました。

 

その間、ずっとラジオを流していたのですが、

『武内陶子のごごカフェ』〈NHKラジオ第一放送〉で、

… つるの剛士さん … の大学講座を通信で受けるに至った経緯のお話が印象に残りました。

5人のお子さんをお持ちで保育教育に関心がとても高く、そのことについて勉強したいという純真な気持ちがひしひしと伝わってきました。

3年間かかるかもしれないけど、がんばりたいともおっしゃっていました。

「仕事と子育てだけでもたいへんなのに … 。」

「それに加えて新たに勉強も … 。」

心からエールを送りたくなりました。

 

大事な煙突を傾け、おまけにいつまでも止まない雨風でしたが、

その一方で、すばらしいお話を聴く機会をもたらしてくれました。

コロナによる閉塞感が漂う中、

つるのさんの前向きで夢のあるお話 … よかったです。

【無名の人生:渡辺京二著】を読む

【無名の人生】渡辺京二著:文藝春秋

終日雨でした。

【無名の人生】渡辺京二著:文藝春秋(右写真)を読んで印象に残ったくだりを紹介します。

… 人間の一生には幸福も不幸もあるけれど、その評価は、自分で一生を総括してどう考えるかの問題だということになります。他人が判断できることではありません。幸福度を客観的に測る基準などないからです。 … P71

… もう少し漢文をやっておけば、もう少しましな文章が書けたろうにと悔やまれます。
こうした表現力の劣化、幼稚化をいかにして食い止めるか。それが、今後の課題となるでしょう。なぜなら、人間というのは言葉の動物ですから。言葉の能力が落ちると、日本語の文化も、個人の人生も貧しくなってしまうからです。 … P139

… われわれは、みな旅人であり、この地球は旅宿〈りょしゅく〉です。われわれはみな、地球に一時滞在することを許された旅人であることにおいて、平等なのです。 … P172

… 人間、ことさら死生観を持たなくても、生きるときは生き、死ぬときは死ぬのです。そうなるまで精一杯努めればいい。ばたぐらうもよし、わがままを発揮するもよし、人によって様々なのが人生の面白さでしょう。 … P182~183
『ばたぐらう』 … 暴れたりもがいたりする〈熊本の方言〉

 

歳とともに ” 人生 ” ” 死 ” を意識することが多くなりました。

で、渡辺氏の著書【無名の人生】読みました。

コチコチになって構えることもないんだなと、気持ちが和らぎました。

ただ、P139のくだり〈上記〉の
… 言葉の能力が落ちると、 … … 個人の人生も貧しくなってしまう … … の箇所が気になりました。

死ぬまで勉強ですね。

定年退職後の3年間を振り返って 5

現在〈入手7年後〉の木立の様子

今日は、2020年3月31日。

3年前の今日、仕事でお世話になった方々にあいさつ回りをし、暗くなった頃に自宅に戻ったことを思い出します。

 

さて、5回に渡るブログ記事『定年退職後の3年間を振り返って』も、最終回となりました。

前回まで、
・木立を入手することになった経緯
・プレハブの設置
・定年1年前に定年後の身の振り方について考えたこと
・定年直後に重機を扱う講習を受けたこと
・ブログ発信をするに至った経緯 … 等
について話をしてきました。

で、定年退職をした年の夏までに、第二の人生に向けての準備がほぼ整いました。

あとは、どう過ごすかです。

それにつきましては、本ブログ記事をご覧ください。
〈今回を含めて今までに968記事を投稿〉

サイトの右側に掲載されているカテゴリーをご覧になると、一目でわかります。

 

最後に、定年退職後の3年間を総括いたします。

ひょんなことから木立を入手したとはいえ、それが、定年退職後の私の生活の大部分を占めることになってしまいました。

何かの縁でしょうね。

楽しい日々でした。

とくに、

60~63歳というまだ頭も体もそれなりに機能してくれる〈若い〉年齢のうちに

まる3年間、何ものにも束縛されず、自由に考え、自在に行動する機会が与えられたことに感謝しています。

これが、65歳まで延長して働いた後だったら、話はまったく違っていたでしょうね。

私の場合、その時点でエネルギーが尽き、何もしないだろうと思います。

 

おかげさまで、

竹の侵入で荒れ果てていた山林〈約5,000㎡〉を ” 木立 ” と呼べるような状態にすることができました。(右上写真)
※ 3.28付ブログ記事『定年退職後の3年間を振り返って 1』に掲載されている写真と比べながらご覧ください。

また、読書をはじめ、たくさんのことができました。

若いからできたんだと思っています。
〈65歳から始めるとなると、ちょっと遅いでしょうね〉

それら、この3年間に経験したことは、今後の私の人生に大いに潤いをもたらしてくれること間違いありません。

これからも、10年ほどかけて100本余りの木を伐採し、伐採した木を薪にしたり、伐採跡に果樹を植えたりする予定です。

体が動く限り、一人で行うつもりです。
〈他人任せにすると、〇百万円のお金がかかります〉

そう考えると、伐採や薪づくり等に関する技術や知識が身に付いたこの3年間は、第二の人生のための投資期間だったとも言えます。

 

延長して働くことを無理強いせず、温かく見守ってくれた家族に、重ねて感謝する次第です。

明日から、いよいよ定年退職後4年目。

引き続き、よろしくお願いいたします。

定年退職後の3年間を振り返って 4

いずれは切株を抜くようなこともあろうかと重機の初心者コースを受講しました

前回は、居場所を快適にしたことについて話をしました。

それ以外に、定年退職後すぐに実行したことに、重機を扱うための初心者コースの受講があります。

ショベルカーやブルドーザー等の基本的な扱い方の講習といった方がわかりやすいでしょうか。

何しろ木立には切株やでこぼこな箇所が至るところにありましたので、重機を自分で扱った方が安くつくかな考え、受講することにしました。(右上写真)

自宅近くに講習所はなく、しかも5日連続講習を受ける必要がありましたので、泊りがけで受講しました。

受講料、宿泊飲食費等を合わせて15万円ほどかかりました。

重機を扱うのはまったく初めてでしたので、一日でも若いうちにと思い、退職してから2週間後に受講しました。

※ 勤めている頃は、5日も続けて職場を空けることはできませんでしたので、定年後に受講したという次第です。
受講に限らず、何でも、一日でも早く着手した方がいいですね。
意欲、関心、体力、頭の回転 … 等、いずれも日毎に衰えますので。
ちなみに、今までのところ重機を扱っていません。

 

で、定年直後は、しばらく重機を扱う講習会や小屋づくり等で時を過ごしていたのですが、

3か月を過ぎた頃から倦怠感を抱くようになりました。

誰に指図をされるわけでもなく、ノルマもなくマイペースで思いのままに作業をしていたはずなのに … 。

読書をしていたときに、そのわけがわかりました。

読書をしても、そこから得た自分なりの思いを伝える機会がないのです。

作業にしてもそうです。

作業をすることを通して得たコツのようなものを、みんなで共有する機会がないのです。

ほとんど一人でいますので、そうなるのは致し方ないことなのですが … 。

で、虚しさが、ますます募っていきました。

… みんなと共有できる方法はないやろか? …

安価〈年間1万円ほど〉でできる方法があることを知りました。
〈無料でできる方法もあるようです〉

ブログ記事を書いて発信することです。

ネットでいろいろ調べ、サーバーさんと契約を結び、サイトを立ち上げました。
〈私の場合、立ち上げるまでにけっこう時間がかかりました〉

定年後3か月余り経ってから、ブログをはじめました。

学校や会社などの組織に属さず、フリーの身で時を過ごしていましたので、ブログのタイトルを ” 無所属の時間 ” としました。

記事の主な内容は、その ” 無所属の時間をどのように過ごしたか  です。

それからは、毎日のように500字余りの字数でブログ記事を発信してきました。
〈倦怠感も虚しさも解消しました〉

これからもブログ記事を発信し続け、

一定年退職者の日々の活動や思いをみなさんにお伝えしていきたいと思っています。

なお、ブログ記事に載せたものが、ほんの少しでもみなさんの生活の足しになれば、望外の幸いです。

【方丈記】にあやかり怠惰な自分を正当化

古本屋さんで2冊で570円でした

終日雨模様。

… ブログ記事投稿後はずっと読書を … と思っていたのですが、午前中で集中力が途切れてしまいました。

※ 昨日、一日中動き回ったので、その疲れかな?

 

で、昼食後、2週間ぶりに古本屋さんに行ってきました。

30分ほどいたでしょうか、

月刊誌【歴史街道】令和元年6月号:PHP と
【熊野古道を歩く】文学歴史ー12:JTB を買いました。

2冊合わせて570円でした。〈汚れはほとんどななし〉(右上写真)

先日より西行関連の本を読み始め、現在は【西行花伝:辻邦生著】を読んでいるのですが、

” 摂関政治 ” ” 院政 ” ” 熊野詣 ” 等についての知識がないと読み深めることができません。

折りよく、それらに関する本がありました。

帰って来て、まず、【歴史街道:令和元年6月号】のページをめくっていると、次のくだりに目が留まりました。

… もし念仏を唱えるのがめんどうだと思う日があれば、怠けてしまえばよい。怠けたからといって、誰に迷惑をかけるでなし。やりたくないことを無理にやるのは、結局は、精神的に毒だ … P70
※ 方丈記のあるくだりを長尾剛氏〈作家〉が解釈したものです。

… 西行花伝を読み深めるつもりが、いつの間にか方丈記に …

それも自分に都合のいいくだりに。

方丈記にあやかり、怠惰な自分をつい正当化してしまいました。