人生って思い通りにならんもんですな

雪化粧の木立前  2024 3.10 7:40AM

いつまでも寒いですな。(右写真)

例年なら正月に〈薪風呂の〉親戚に数人の近しい者が集まるのですが、今年は元日に地震があったために、それができませんでした。

で、遅ればせながら今日集まって会食をしました。

 

食べているときに、震源地に近いある親戚のことが話題になりました。

その親戚は、現在夫婦だけの2人暮らしで共に80歳ぐらい。

身を粉にして働いて2人の子どもを育て上げ、家も建ててローンも払い終わっています。

それが、今回の地震で壊れ、安心して住めないほどになってしまいました。

で、近々町に住んでいる子どものところへ移り住むそうです。

 

2年前にその親戚の家を訪ねたときのこと。

主曰く、

「小〈ち〉っこい家やけど、わしにとっては城や。いっぱい年金もろとるわけやないけど、ぜいたくさえせんとけば、何とか食っていけると思うとる。 … わし、酒好きやし、たまにだけやけど、昼間から飲んでもええかなとも思うとるんや。 … まあ、そんな感じでのんびりと残りの人生を楽しませてもろうわ … 。」

 

達成感に満ち、うれしそうに言っていた主の顔が、まざまざと思い出されました。

それがまさかこんなことになろうとわ。

決して他人事ではなく、元日規模の地震が再来したら、今度は私の家も完全にアウト … 。

人生って思い通りにならんもんですな。

まことにおそまつな記憶力

イチゴ畑の草むしりを中断

〈午前〉11時頃でした。

雨が降り出し、草むしりを止めようとしていると(右写真)、親戚から昼飯の差し入れがありました。

※ 風呂用の薪をあげているので、ちょくちょく昼飯を持って来るんですわ。

「おまえ、この寒いのに外で何しとるんや。」

「見ての通り草むしりや。 … 雨が降ってきたんで止めようとしとったとこ〈ろ〉や … 。」

「たとえ雨が降らんでも、3月しょっぱなの寒いときに無理してせんでもええやろ。明日雪降る言うとるのに。 … ぬく〈暖かく〉なる中旬以降にすればどーや。それでも遅ないわ … 。」

 

親戚が帰った後、昨年の作業記録を見ると、

・3月11日 … ニンニク畑草むしり
・〃 14日 … イチゴ畑草むしり
・〃 15日 … ジャガイモ畑づくり〈於 木立前〉
・〃 19日 … ジャガイモ畑づくり〈於 菜園〉
・〃 25日 … ジャガイモを植える〈木立前の畑〉
・〃 27日 … イチゴ畑にマルチシートを敷く
※ 菜園のジャガイモ畑については、父が植える。

とありました。

 

親戚の言っていた通りでした。

どうりで昨日は酷く手がかじかんでしまったんですわ。
〈前回のブログ記事参照〉

3月になったら草むしり、ジャガイモの畑づくりなどをするものと思い込んでいたけど、それは中旬以降のことだったんですなあ。

まことにおそまつな記憶力でした。

お互いに持ちつ持たれつですな

野外焼却〈野焼き〉

先日、春一番が吹くほどに暖かかったとき、2日半に渡って薪割りに張り切り過ぎたせいか、若干疲れ気味ですわ。

※ 暖かくなり、ついうれしくなって動き過ぎましたな。
親戚が、たくさんのアテの丸太と板を持ってき来たのも一因かな。
〈詳細は前々回のブログ記事を参照〉
もう一つ。
毎夜、ケンタ君〈飼い犬〉が鳴くわ、モモちゃん〈飼い猫〉が布団にドカッと乗っかってくるわで、熟睡できないんです。
〈猫といえどけっこう重い〉

 

といって、せっかくの野外焼却〈野焼き〉日和にいつまでも寝ているわけにもいかず、朝、連日の薪割りで溜まった杉の皮や木くずを燃やしました。

鮮やかな炎、澄んだ青空、微風であるけど、冷たい北風で目が覚めましたわ。(右上写真)

 

ちょうどそのとき、親戚が〈アテの〉薪を取りに来ました。
〈一昨日2度取りに来ていて今回で3度目〉

積める分だけ積むと、

「今日で運び終わるつもりやったけど、まだ残っとるな。後日もう1回来るわ。 … よう〈薪を〉割ってもろうて悪かったのお … 。」

と言いつつ、帰って行きました。

 

焼却の炎の勢いが収まると、木立をひと回りしました。

早春のさわやかな空気をいっぱい吸いながら、ゆっくりと歩きました。

 

で、焼却場に戻ると、折よく親戚が昼飯を持って来てくれました。

疲れ気味のときに、大助かり!

お互いに持ちつ持たれつですな。

… めでたし、めでたし …

新たに運び込まれたアテの丸太と板

割り終わった薪を棚に積み上げていると、親戚がアルバイト先の職員の人と2tトラックに乗ってやって来ました。

荷台には、たくさんのアテ〈アスナロ〉の丸太と板が … 。

「前に言うとったアテの丸太と板や。置いてくわ … 。」

と、次から次へと荷台から降ろして帰って行きました。(右上写真)

※ アテの丸太を持って来ることは事前に聞いていました。
が、まさかそんなにあるとは。
軽トラにちょこっと積んで来るものと思い、「ついでに割ったるわ」と軽く返事をしたのでした。
〈アテの丸太と板は、アルバイト先で不要になったものとのこと〉

 

雨がいつ降り出すかわからないような空模様 … 薪を積み終えるや否や薪割りに取りかかりました。

結局全部割り終わるのに正午過ぎまでかかり、もうクタクタ … 。

昼食後、横になっていると、眠ってしまいましたわ。

 

夕方近くに自宅に戻り、ケンタ君〈飼い犬〉の散歩をしました。

すると、元日の大地震で飼い猫がいなくなったという家の主が、声をかけてきました。

「先日、猫が見つかったんですわ。40日ぶりです。 … その節は〇〇さん〈私のこと〉にもお手数をかけ … ホントにありがとうございました … 。」

※ その主のことについては、1.26付ブログ記事『いまやペットは家族の一員ですな』を参照。

 

… めでたし、めでたし …

40年前の葬儀の礼状

立春の日に 2024 2.4 3:05PM 木立前で

【宇宙からの帰還:立花隆著〈単行本〉】を途中まで読み、『しおり』〈業界用語ではスピンというそうですが〉を挟もうとすると、元々『しおり紐』の付いていない本でした。

が、それに代わるしおりらしきものが挟んでありました。

取り出してみると、何と葬儀の礼状ではありませんか。

日付は、昭和59年11月24日 … 〈薪風呂の〉親戚の主の父親が亡くなったときのものでした。

喪主の名前は、もちろん〈薪風呂の〉親戚の主

※ その主も2年前に亡くなりましたわ。
〈2022 4.21付ブログ記事『木立前のタンポポで日常の世界に』参照〉

 

【宇宙からの帰還:立花隆著〈単行本〉】を買った40年ほど前のことを思い出しました。

何かの用事で親戚に行ったとき、その本を車の助手席に置いてあったのです。

親戚の主がそれを見て、

「おもしろそうや … わしも読んでみたいのお。」

と言ったので、貸したのでした。

「おもしろかったわ」という彼の読後感を、今でもはっきり覚えています。

で、そのとき、私もすぐに読もうと思ったのですが、あれこれとすることが続き、今日に至った次第です。

 

100ページ余り読んだけど、親戚の主が言っていた通り、おもしろい。

と同時に、懐かしさがこみ上げてきました。

天気のいい立春の日に重なったのも何かの縁かな。(右上写真)