再び ” 人生に悔いがないように ”

カブ畑

震えながら木立を回っていると、何とこの寒いのに、木立近くのカブ畑(右写真)で、合羽姿の知人が作業をしているではありませんか。

 

「おはよう。寒い中お疲れさん。 … 別のもっと暖かい日にできんのかいな … 。」

「あんがと。 … まあ、誰から強制されたわけでもないし、好きでやっとるんです。 … 趣味といった方が当たっているかも … 。」

「それにしてもようやるわ。」

「こんなもん序の口です。 … 〈近くの山に目をやりながら〉昨日あそこの山の畑で仲間と仕事をしたんです。あそこにはヤギも飼うとります。 … 〇〇さん〈私のこと〉も知っとる思うけど、日本の食料自給率は4割を切っとるんです。 … 何をさておいても、生存に直結する食料は自前でやらんと … 。」

※ 彼〈知人:私より2歳年下〉は、かつて組織の一員として農業関係の仕事をしていました。
定年退職してからは、集落の農業法人の一員となり、その傍ら農業活性化、地域起こし等、手弁当同然で幅広く活動しています。

 

「〇〇さん〈私のこと〉も、好きで木立の手入れをしているように見えるけど。 失礼ですが、俺同様、全くお金にならないようにも見えます。 … まあ、好きなことをとことんやっていれば、彼岸からお呼びがかかったとしても、後悔は少ないでしょうね。」

 

昨日に続き、 ” 人生に悔いがないように ” でした。

人生に悔いが残るような気がして

午後、友人と久しぶりに話しました。 … プレハブ内で

午後、友人が久しぶりに訪ねて来ました。

申し合わせたように、この前訪ねてきた知人と同じようなことを言いました。

※ この前知人が言ったことについては、12.11付ブログ記事『2学期は通知簿の5段階評価でいうと5か』をご覧ください。

 

短くいうと、温州ミカンの雪囲いとキウイの棚を素人ながら上手につくったということになりますな。

もう一つ、40m余りに渡る丸太の土留めにも感心していました。

「あのでかい丸太〈長さ1,8m,径20㎝〉を何十本も、一人で運んで埋めたんか。 … いくら暇やいうても、ふつうはそんなことできんわ。立派、立派 … 。」

と。

彼とは小学校からの同級生の間柄で、お世辞を言うタイプでもないので、そのように言われて褒められた気分になりました。

3時間ほどプレハブで話したでしょうか、ホントに楽しい時間でした。(右上写真)

 

彼の現在の住居は都会にあります。

が、土をいじることが大好きなので、定期的に帰省して熱心に屋敷の手入れをしています。

彼曰く

「仕事に一区切りついたら、おまえ〈私のこと〉みたいに一日中自然に浸かっていたいわ。 … 歳をとってきたら〈彼も67歳〉、元々好きやった土いじりが無性にしたくなってきたんや。 … そうしないと、何か人生に悔いが残るような気がして … 。」 

 

同感ですな。

日没が遅くなり妙にうれしい

同じ時刻でも、2週間ほど前と比べて明るくなりました。   2023 12.19 4:45PM 木立前で

ケンタ君〈飼い犬〉の散歩を終え、今しがた〈午後4時45分〉木立に戻ってきました。

小雨の中での散歩でしたが、そのような天気でも、2週間ほど前と比べると、明るくなりました。(右写真)

今や日没の最も早い時期は終わり、これから来年の夏至過ぎにかけてだんだん遅くなっていきます。

 

が、日の出がそれ以上に遅くなっていますので、昼の長さ〈日の出から日没までの時間〉が長くなっているとは言えません。

昼の長さが最もに短くなるのは、つまり冬至は、明々後日の12月22日で、若干のずれがあります。

それ以降に昼が長くなっていきます。

 

かつて私は、
冬至の日は、1年のうちで日の出が最も遅くて日没が最も早く、
夏至の日は、日の出が最も早くて日没が最も遅い、
それで、冬至の日は最も昼が短く、夏至の日は昼が最も長い、
と思っていました。

大人になってから、日の出、日没時刻は冬至、夏至に必ずしも一致しないことを知りました。

※ 人と話をしていると、かつての私のように思っていらっしゃる方がけっこういますわ。

 

6年前に定年退職をしてから、日がな一日自然を相手にしているうちに、そのことを身をもって実感するようになりました。

何はともあれ、日没が遅くなっていくのは妙にうれしいですな。

暴飲暴食を慎んで体をよく動かすこと

今年の健診結果

1か月余り前に、2年ぶりに健康診断〈集団〉を受けました。

そして、その結果は、10日ほど前に届きました。

一見したところ、再度検査を受けるようなことが書かれていませんのでそのままにしておきました。

 

それから数日後のこと。

私とそれほど歳の違わないかつてとてもお世話になった方が亡くなられました〈享年72〉。

原因は脳梗塞でした。

※ 亡くなられた方の詳細については、12.13及び12.14付のブログ記事をご覧ください。

 

その息子さんと奥さんが、昨晩自宅にあいさつに来られました。

葬儀関連の法事等も一区切りついたらしく、通夜、葬儀の受付をしたことに対するお礼でした。

気丈そうにふるまっている中にも、無念さ、寂しさが垣間見られました。

情けないかな、返す言葉がうまく出てきませんでした。

 

彼らが帰った後、ふと

「はたして自分は大丈夫やろか … 。」と、 ” 死 ” というものを強く意識しました。

で、今日、健診結果(右上写真)を改めて見た次第です。

総合判定は、『 C … 要経過観察・生活改善』です。

胃がん検診に関しては、別に結果通知が届き、『胃炎・萎縮あり』とありました。

『今年度は胃がんの精密検査は必要ありません。』との但し書きもありました。

… 今年度は … という点が引っかかるところですが … 。

 

要は、暴飲暴食を慎んで体をよく動かすことですな。

【緑につつまれて】を読む

【緑につつまれて】アン・レイバー著/明石三世訳:主婦の友社

【緑につつまれて】アン・レイバー著/明石三世訳:主婦の友社(右写真)を読み、とくに印象に残った箇所を紹介します。

 

… … 私たちには、自分たちの想像力を養うためにも、巨大な樹木が必要だ。人生にささやかな神秘を保つために、私たち自身の神話を思い出す必要がある。 … P119

… たとえ正しく使用しても、メトキシクロル〈幅広い害虫に対応する殺虫剤〉には残留効果があり、惑星汚染につながる。だが大事な樹木が危機に瀕したら、あなたはほんの少しだからと、農薬を使うだろうか。それが今世紀の問題だと私は思う。ガーデナーなら、そして地球の番人なら、必ず問いかけてみるべき質問なのだ。 … P144

… ボビー〈著者の知り合いの農夫〉によると、アイリスを育てるのは簡単だ。ただこれだけはわかっていてほしい。植物は、そしてエイミー〈ボビーが飼っている乳牛の名前〉のような牛はけっして、 ” もの ” ではない。 ” 人格 ” をもっているということを。 …
P251

 

著者アン・レイバーは、アメリカのガーデンライターです。

【緑につつまれて】は、ガーデン・エッセイ集で、彼女〈筆者〉自身がオーガニック〈有機肥料、無農薬〉栽培の実践者でもありますので、至るところに経験したことが散りばめられ、とても具体的な内容になっています。

評論家然としたところがないのがいいですな。

野菜や草花だけでなく、家族のこと、人生のことなど、多岐にわたって書かれています。

フランクというか、ストレートというか、日本人が書くエッセイとはまた異なった雰囲気があり、新鮮に感じました。
〈いいとか悪いとか言っているのではありません〉

とくに野菜や草花の栽培に携わっている人には、ぜひご一読を。