【もろさわようこの今昔物語集】を読む

【もろさわようこの今昔物語集】:集英社

【もろさわようこの今昔物語集】:集英社(右写真)を読み、印象に残った箇所を紹介します。

 

染殿〈そめどの〉の妃〈きさき〉 巻20・第7 より

藤原明子〈ふじわらのあきらけいこ〉
… 聖さまは、人の救いはみ仏の大いなるいつくしみによっておこなわれるのであり、人のおこなう善行や布施によってではないと説かれましたが、ならば、不孝・悪行を重ねる者も、み仏の救いにあずかれるのですか … P198

金剛山〈こんごうせん〉の聖
… はい、人のいとなむ善行や布施などは、たかの知れたものです。不孝・悪行を重ねざるを得ないことに苦しみ、悩み大きい者の上にこそ、み仏のいつくしみもまた大きいと、私は信じています … P198

藤原明子〈ふじわらのあきらけいこ〉
… 人の生きる喜びは、位の高さではなく、心がぬくもることであると、聖さまによってはじめて知らされたのです。私もともに山に連れていってほしい … P199

 

【もろさわようこの今昔物語集】は、今昔物語集の直訳でも意訳でもなく、今昔物語集の説話を素材にしたもろさわ氏の創作である。

氏独自の解釈を施して書き下ろした短編小説集のようなものである。

それにしてもおもしろかった。

今昔物語集は、12世紀後半までには〈800年以上前に〉成立していたといわれている。

が、その内容はどうだろう。

上記の妃と聖のやり取りを見ていると、もろさわ氏独自の解釈が入っているとはいえ、今の私たちの思いとそれほど変わらないではないか。

 

物の怪に取りつかれた妃から、加持祈祷によってそれを取り除くために招かれた聖 … 。

現代風に言うと、心に病を持った人に対するカウンセラーの関係のようなものではないだろうか。

結末については、みなさんの方でお読みください。

 

まだ原典を読んでおりません。

が、「ぜひとも原典を読んでみたい」という気持ちにさせるのが、今回紹介したもろさわ氏の著書なんですわ。

泣く泣くタラノキを切る

取り除いたタラノキ

杉の伐採はいつやろか。

※ 1月中旬に木立にある16本の杉と2本のアテを伐採してもらいました。
そのときに、伐採業者さんに新たに24本の杉の伐採をお願いしました。
OKとの返事でしたが、一体いつになるのやら。
早いときは10日ほどで、遅いときは3か月ほどかかる場合もあります。
きこりさんの都合次第のようです。
で、そのきこりさんですが、今日日はホントに少ないようですな。

 

午後になると日が差し始め、暖かくなってきましたので木立をひと回りすることに。

伐採予定の杉が植わっている辺りを歩いていると、タラノキが気になりました。

タラノキにはとげがあり、下手に触ると刺さってしまいます。
〈これがけっこう痛いんですわ〉

たとえ触らなくても、タラノキの近くで作業をしていると、知らず知らずのうちにズボンや服がとげに引っかかり、作業の妨げになることもよくあります。

 

ざっと見て、3mほどの高いものから1m弱の低いものまで、合わせて50本ほどありました。

あと2か月ほどで芽が出てきます。

採って熱々の天ぷらにすると、何とも言えない美味です。

 

が、伐採作業は3か月後とは限りません。

そのときの事情によって、早くなったり遅くなったりします。

近いうちに伐採されるかもしれません。

安全にスムーズに作業ができるよう、泣く泣くタラノキを切った次第です。(右上写真)

杉の薪を大事に使う

モチの木の薪

何だこの寒さは!
〈最高気温1℃〉

時折雪も降るので、朝からプレハブに籠りっきり。

ユーチューブ、プレハブ内の整頓、読書をして過ごす。

大半は読書でした。
〈昨晩は熟睡しましたので、睡魔に襲われることはありませんでした。〉

 

2週間の天気予報を見ると、今日のような寒い日はないのですが、最高気温が10℃に満たない日が半分を占めている状態です。

薪の在庫が心配になってきました。

実は先日、親戚が、〈風呂用の〉薪が無くなったといって取りに来たんで、少しやったんですわ。

で、その分足りなくなったんですな。

※ そのときの様子については、2.17付ブログ記事『見た目は薪でもただの棒切れ』をご覧ください。

 

残りの薪の量を確かめていると、杉の薪の中にモチ〈の木〉の薪が15~16本混ざっていることに気づきました。

モチの木は硬いので、薪にするととても火持ちがよく、今日のような日にはうってつけです。

モチ〈の木〉オンリーで暖をとることに。(右上写真)

持つわ、持つわ … 杉と比べると倍の時間持ちます。

朝7時に火を入れて夕方5時過ぎに最後の薪を入れるまで、11~12本で済みました。
〈杉の場合、その倍の量が必要です。〉

 

残りの薪がすべてモチならそれほど心配しなくてよいのですが … 。

無いものねだりをしても、しようがないですな。

杉の薪を大事にして使っていきます。

まあこんな日もありますわな

寒い一日でした …  2023 2.20 4.35PM 木立前で

今朝も3時半頃飼い猫が寝室にやって来ました。

枕元を行き来するので、目が覚めてしまいました。

よほど疲れていない限り、この時間に目が覚めてしまうと、もう眠られません。

仕方がないのでこれまた昨朝同様、5時頃まで1時間余り読書をしました。

※ 30代後半より、朝食は5時過ぎに一人でとっています。
メニューは、だいたいバタートースト、コーヒー、ヨーグルト、フルーツ。
妻、子どもたち〈今はいませんが〉、両親が目を覚まさないよう、できるだけ音をたてないように準備をして食べています。
〈彼らの朝食時間は6時半頃〉
どうしてかって?
朝型なんですわ。
その分、夜寝るのも早いですな。
退職後は、9時過ぎに寝ています。
勤めている頃は、とくに50歳を過ぎてからは忙しくなり、帰宅時刻がそれくらいでしたので、慢性的に睡眠不足でした。
今思うと、それなりに頑張っていたんですな。

 

朝食を終え、木立に着くとみぞれが降り始め、終日降り続けていました。

で、室内で読書をしようとしたのですが、本を持って読み始める毎に睡魔が襲い、集中できませんでした。

そして、読まなければ、読まなければ、と思っているうちに、夕方近くになってしまいました。(右上写真)

 

今日一日何をしたのか。

… … …

まあ、こんな日もありますわな。

そんな簡単に答が出せないのかも

久しぶりの海でした

午後、浄土真宗に関する講座に参加しました。

 

が、講師の先生の話が始まるや否や、不覚にも居眠りを … 。

※ 【原因〈言い訳?〉】
今朝〈3時過ぎ〉、飼い猫が寝室に入ってきたので目が覚めてしまい、その後眠れませんでした。
で、朝食までの間、本を読んでいました。
いつもなら5時頃まで寝ていますので、たぶん睡眠不足でしょうな。

 

幸いにも最後の質疑応答時には目が覚めていました。

参加者の中のある人が、

「私は、幸せになりたく、日々あれこれと努力をしています。もちろん最期は浄土に行きたいと思っています。 … でも、歎異抄では、悪人でも浄土に行けると言っています。 … そうなると、決まりを守らなかったり、悪事を働いたりする人が出てくるかと心配になります。 … そのあたりをどう考えたらよいのか、先生のお考えをお聞かせください。」

というような質問をしました。

※ 私も、歎異抄第3章 … 善人なおもって往生を遂ぐ、いわんや悪人をや … … の箇所に質問者と同様の疑問を持っています。
努力や創意工夫の意義がないがしろにされているのではないか、とも感じています。

 

講師の先生の話を全神経を集中させて聴きました。

残念ながら、明確に捉えることはできませんでした。

そんな簡単に答が出せないのかも … 。

 

帰り道、有り難い気持ちで海を眺めました。(右上写真)