【徒然草】に囲まれて 3

薪ストーブのそばでじっくり読書をしました。〈プレハブ内〉

積雪多々ゆえ屋外作業不可。

プレハブにて、ブログ記事の作成及び投稿、ユーチューブ視聴、読書等で終日を過ごす。

大半は読書。

 

一昨昨日に買った【徒然草】ちくま学芸文庫〈前回ブログ記事掲載の写真を参照〉の45~153段を読みました。
〈原文でなく、ほとんどが『訳』と『評』ですが。〉

とくに印象に残った箇所を紹介します。

第139段より
… 家に有〈あ〉りたき木は、松・桜。 … … …
草は、山吹〈やまぶき〉・藤〈ふじ〉・杜若〈かきつばた〉・撫子〈なでしこ〉。池には、蓮〈はちす〉。秋の草は、荻〈をぎ〉・薄〈すすき〉・桔梗〈きちかう〉・萩〈はぎ〉・女郎花〈をみなへし〉・藤袴〈ふじばかま〉・紫苑〈しをに〉、吾亦紅〈われもかう〉・刈萱〈かるかや〉・龍胆〈りんだう〉・菊。黄菊〈きぎく〉も。蔦〈つた〉・葛〈くず〉・朝顔〈あさがほ〉、いづれも、いと高からず、ささやかなる垣に、繁〈しげ〉からぬ、良し。この外〈ほか〉の世〈よ〉に稀〈まれ〉なる物〈もの〉、唐〈から〉めきたる名の聞き悪〈にく〉く、花も見慣れぬなど、いと懐かしからず。
大方〈おほかた〉、何〈なに〉も、珍しく有〈あ〉り難〈がた〉き物は、良からぬ人の、もて興〈きょう〉ずる物なり。然様〈さよう〉の物、無〈な〉くて有〈あ〉りなん。 …
P280~281

 

日々手入れをしている木立のことになりますが、昨秋から先日にかけて、杉やアテなど37本の木を伐採しました。

そして、近いうちに新たに20本の杉を伐採する予定でいます。

合わせると、けっこう広い伐採跡地ができます。

で、そこに何を植えようか、あれこれ思案している最中です。

そんな折に、ちょうど上記徒然草第139段を目にすることとなりました。

700年ほど前に兼好が抱いていた木や草花への思い … 参考になりますな。

 

今日は訪ねてくる人もなく、じっくりと読書ができました。(右上写真)

【徒然草】に囲まれて 2

【徒然草】島内裕子校訂・訳:ちくま学芸文庫

午後から〈吹雪でなく〉暴風雨。

プレハブに籠って【徒然草】を読み、今回もつれづれなるままに書くことに。

 

前回もお話しましたが、半世紀近く前に買った【徒然草】の文庫本〈旺文社文庫〉を読んでいるうちにページがばらけてしまいました。

ばらけたままでも読めないことはないのですが、それをするとますますばらけ、いずれは抜け落ちたページを紛失することになりかねません。

で、保管することにしました。

※ 線を引いたり付箋紙を貼ったりして読んだ本は、私にとって宝です。
再度、再三 … にわたって読むときに、真新しい本より ” 自分の本 ” の方がずっと読みやすく、また、内容も頭にすんなり入ってきます。

 

保管することに決めた時点で〈一昨日〉、新たに入手すべく近くの古本屋さんに行って【徒然草】を探しました。

【島内裕子校訂・訳 ちくま学芸文庫2019年9月発行】がありましたので、すぐに買いました。(右上写真)
〈以前と同じものがよかったのですが、ありませんでした。〉
〈あまりに古いものを買うと、またばらけてしまうかもしれませんな。現在、旺文社文庫ってあるのかな?〉

 

昨日、今日と、第44段までの『訳』及び『評』を読みました。

ホントにわかりやすい!

内容も確かめずに買ったのでしたが〈『ちくま』というだけで信用できますわな〉、大当たりでした。

島田氏の徹底的に嚙み砕いた『訳』もさることながら、『評』がまたいい。

研究の蓄積に裏打ちされ、しかも平明な文体なので、素人読者でも親しみを持って読めます。

おかげさまで読了しようという意欲満々です。

ありがとうございます。

【徒然草】に囲まれて

手元にある【徒然草】関連の本

30㎝ほどの積雪状態が続いて屋外作業ができず、ここ数日間プレハブに籠っています。

主に【徒然草】関連の本を読んでいます。

何で【徒然草】かって?

とくに理由はないのですが、強いて言うと、歳とともにご先祖様の魂に近づいていっているんでしょうな。

 

で、物置にあった【徒然草】に関する本を手元に揃えました。(右上写真)

① 【現代語訳対照 徒然草】安良岡康作訳注:旺文社文庫
② 【徒然草】西尾実・安良岡康作校注:岩波書店
③ 【永井路子の方丈記/徒然草】集英社
④ 【ヘタな人生論より徒然草】荻野文子著:河出書房新社
⑤ 【徒然草】島内裕子校訂・訳:ちくま学芸文庫
※ ①は若かりし頃新刊書店で買い、②~⑤は中年以降古本屋さんで買いました。

いつかじっくり読みたいと、買って置いてあったのです。

縁あってようやく読み始めました。

① 現代語訳、解説のみ読了。
本が古いので、読んでいる途中にばらけてしまいました。で、その替わりにと急遽⑤を〈古本屋さんで〉買ってきました。
② 力量不足ゆえ読むのが困難。
③ 読了。
④ 読了。
⑤ 現在読んでいる最中。〈訳だけですが〉

 

全部で243段 … 記録めいたことだけでなく、日常的な話題から、心理、教養、宗教、生き方など多岐に渡り広く深く書かれていますので、感想をと言われても、うまくまとめられないのが正直なところです。

ただ言えるのは、全文を読むと、学生時代に断片だけ齧ったのとは違い、兼好の人生に対する深い洞察がひしひしと伝わってくるということです。

700年ほど前に書かれたとは思われません。

現代でも通用するようなことがたくさん書かれています。

現代語訳を読むだけでもそのように伝わってくるのですから、原文で読むと、もっと強くリアルに伝わってくると思われます。

 

… 布団から顔を出し、②を読んでいるうちに眠りにつく …

そうありたいですな。

急がば回れ

自宅から木立に至る農道 … 今朝、車が雪にはまり、立ち往生してしまいました。

朝自宅を出たのは6時半。

いつも通っている農道の積雪は30㎝弱 … 。

私の車〈トヨタボクシー4駆〉なら大丈夫だろう … と思い、木立に向かいました。

… が、20mほど進むと … … ? ? ?

車が全く進まなくなってしまいました。

ギヤチェンジしてバックすると少し進んで止まり、再びギアチェンジして前進するとこれまた少し進んで止まり … その繰り返しをしているうちに前後どちらも完全に進まなくなってしまいました。

 

… やっちゃった … 雪にはまってしまいました。
〈20年ぶりでした。〉
〈右上写真の雪の乱れている箇所が、今朝はまったところです。〉

幸いにも車がほとんど通らない農道ですので、それほど焦りは感じませんでした。
〈右上写真の農道にある轍は、一昨日、一昨昨日に私の車によってできたものです。 … 3度目の正直とはなりませんでしたな。〉

 

車から降り、4つのタイヤの前後と車の腹にあたる部分の雪をスコップで除けました。
〈冬期間は常にスコップを車に積んでいます。〉

20分ほど除けていたでしょうか、再度運転すると車が動き出しました。

轍(右上写真)に沿ってゆっくり進み、何とか木立までたどり着きました。

 

明朝は遠回りになるけど、除雪された道路を通ることに。

『急がば回れ』ですな。

栗の枝よよくぞ落ちてくれた

落ちた栗の枝

気温も上がり、少し雪が解けたようです。

先日の吹雪のときに落ちた栗の枝が露わになりました。(右写真)

付け根部分が直径10㎝ほど、長さは4m弱といったところでしょうか。

 

落ちるまでずっと栗の木にぶら下がったままでした。

折れたのは一昨年秋の台風時で、1年半近くそのような状態が続いていました。

折れたときに枝の付け根の一部が幹とつながっていたので、すぐに落ちなかったのです。

 

それ以降、ぶら下がった枝を見るたびに「他の人や自分が下を通ったときに落ちないかな」と心配でした。

何しろ大きな枝ですので、もろに当たったら事故になりかねません。

上って切り落とせばすっきりするのですが、折れた箇所が8mほどの高さのところですので、できませんでした。
〈6,5m高までならできるのですが〉

数回、ぶら下がった枝のの方を竹棒で強くゆすってみたけど、ダメでした。

業者さんに頼むことのほどでもなく、 …自然に任せる… ことにしました。

 

おかげさまで、下に誰もいないときにうまく落ちてくれました。

まさに … 栗の枝よよくぞ落ちてくれた … という感じです。

枝は、長期間、折れてぶら下がったままでしたので、枯れて乾いています。

雪が消えたら処分します。

いや、活用といった方がいいかな。

付け根やそれに近い太い部分は薪に、先の方の細い部分は、野焼きの焚付にするつもりでいます。