お互いに海馬の機能が低下しました

置き忘れていったジャンパー

友人が久しぶりに訪ねて来ました。

※ 5日前に帰省した旨連絡を受けていました。
昨年の元日の大地震で、彼〈友人〉の屋敷に建っていた蔵が大きく傾きました。
で、その建物の〈公費〉解体が来月〈5月〉下旬に決まったそうです。
が、解体前に蔵の中に入っている物を整理しなければならなく、そのために帰省したということです。

 

「どうや、だいぶ片付いたか?」

「まあ、ボチボチや。 … 今回で全部片付かんかったら、解体前にもう一回帰ってくるつもりやし、何とか間に合うと思うとる。 … そやけど、おまえんとこの木立も来るたんび〈度〉に整理されとるのお。わしも頑張らんと … 。」

 

彼が訪ねて来たのは〈午前〉10時過ぎ。

いつのもごとく、夕方近くまで取り留めのない話をしました。

彼は来月に、そして私は再来月に満69歳を迎えることもあり、最近の物忘れの多さに話が盛り上がりました。

最後は

「お互いに海馬〈かいば:脳の一部〉の機能が低下してきとるいうことや。新しい記憶は、まず海馬に保存されるんやけど、その海馬が衰えてきとるんやからしようがないわなあ … 。」

ということで話がまとまりました。

 

彼を見送った後、プレハブに戻ると、〈彼の〉ジャンパーが置き忘れてありました。(右上写真)

連絡をすると、すぐに戻って来ました。

 

海馬の機能の低下を再認識しましたわ。

タラの芽が出る季節に

タラの芽 … あと3日ほどすれば収穫できますな

切株の周りの土を取り除いていると、集落の男がやって来ました。

 

「今年もタラの芽を採らし〈せ〉てくれんかのお。」

「〇〇さん〈集落の男の名前〉の山も、去年たくさんの杉を伐採して日当たりがようなったし、タラの木が生えてきたでしょうが。」

「それが何も生えてこんのや。 … で、今年もと … 。」

「ああ、必要な分採ったら連絡するし、残っとる〈残っている〉うちの半分ほど採ったらええわ。」

 

木立を所有するようになった10年ほど前は、タラの木は10本余りしか生えていませんでした。

が、木を伐採して日当たりがよくなると、見る見るうちにタラの木が増えました。

タラの木には棘があるので、服が引っかかって作業の妨げになることが多く、また、指なんかに刺さるとホントに痛い。

で、3~4前からけっこう取り除いているんだけど、なかなか減らなくて … 。

 

現在木立に生えているタラの木は、200本ほどか。

大きな木になると複数の芽が出るので、芽の数は優に300個を超えるだろう。(右上写真)

私の家族や親戚はタラの芽を好んで食べることもなく、春の訪れを味わう程度で、全部で70個もあれば十分。

残りは、今日訪れた集落の男と父の知人が半々に採るのが例年のパターン。

彼らの様子を見るに、食べるというよりむしろ芽をもぎ取ることを楽しんでいるようだ。

世の中のたえて桜のなかりせば …

山桜満開第1号

木立には山桜が10本ほどあります。

が、同じ山桜でも、花の色が赤みがかっていたり白っぽかったりと、微妙に異なります。

また、樹皮模様にも若干の違いがあり、花が咲く時期にもずれがあります。

最も早く咲くものと最も遅く咲くものの差は一か月ほどでしょうか。

 

本日、最も早く咲く山桜が満開になりました。

今春第1号ですな。

青い空にとても映えていますわ。(右上写真)

 

集落には桜が植わっている家が何軒もあるけど、ほとんどがソメイヨシノです。

例年桜の満開状況を見るに、それらソメイヨシノと比べ、木立の最も早く咲く山桜は一週間ほど早く満開になっています。

で、今年もあと一週間ほどすると、集落及び近辺の桜〈ソメイヨシノ〉が満開になることが予想されます。

気の向くままに散歩やドライブに出かけ、満開の桜を楽しもうかなと思っています。

 

以前は花見なんてとてもとても … 。

今思うと、とくに勤めていた頃は、花見時期が新年度の始まりと重なったこともあり、心のゆとりがまったくありませんでしたなあ。

定年退職後も、はじめの頃は花見の時期になっても、桜を見たいとはそれほど思いませんでした。

が、どうでしょう。

年々桜の季節が待ち遠しくなってきました。

 

遅ればせながら

世の中の たえて桜の なかりせば 春の心は のどけからまし
… 在原業平 …

の意味がわかるようになってきましたわ。

焚付には最高なんだけどそんなには …

搔き集めた杉葉〈明朝に焼却予定〉

今日の午後は雨が降るとのこと。

そして、明朝はその雨も上がり、微風になるらしい。

杉葉を焼却することに。

 

木立に入り、杉葉を搔き集めてきました。

量は、全部でフレコンバック〈58㎝×58㎝×58㎝〉8杯分。

焼却場近くに積み上げました。

底面が直径2m、高さ1mほどの小山になりました。(右上写真)

雨に濡れると燃えにくくなるので、ブルーシートを被せました。

 

一度に焼却する量がどうしてフレコンバック〈58㎝×58㎝×58㎝〉8杯分なのかって?

約10年にわたる野焼き経験から導き出した〈大袈裟な言い方かな〉量だからです。

そのくらいの量だと焼却作業は小一時間で済み、夕方までにはほとんど灰になっています。

※ 朝の6時前後〈この時間帯は風が穏やかなことが多い〉に燃やし始めると7時頃には作業が終わり、帰宅時刻〈午後6時頃〉にはほとんど灰になっています。
野焼きをした日は木立から離れないようにし、折を見て火の様子を覗っています。

 

この冬は強い風が吹き、雪も多かったので、例年より杉葉がたくさん落ちたように見受けられます。

ちなみに右上写真の杉葉は、6m×5m〈30㎡〉ほどの広さに落ちていたものを搔き集めた量です。

放置しておくと延焼の一因になり、また腐りにくいので堆肥にもなりません。

焚付には最高なんだけど、そんなにはいらないんですわ。

楽しいからですわ

イチゴにマルチシートを被せました

イチゴ〈長さ6m、幅1mの畝が2つ〉にマルチシートを被せました。(右写真)

午後いっぱいかかりましたわ。

 

【シートを被せる手順】

① シートを被せ、風にあおられないようにシートの端に土を乗せたり留め具で留めたりする。
※ 風の弱い日を選んだつもりだったけど、けっこう強く、被せるのに難儀しました。

② シートを被せるとイチゴ苗のある箇所はもっこり膨らむので、そこをカッターで切って穴〈直径7~8㎝〉を開ける。

③ 開けた穴からイチゴの葉を〈折らないようにしてていねいに〉引っぱり出す。

※ 足腰にけっこう負担のかかる作業なので、できれば避けたいんだけど … 。
が、それをしないと、つまり地面のままだと、実が熟したときにアリに食べられてしまうんですわ。
シートをしなかったときは8割方食べられたけど、するようになってからはほとんど食べられなくなりました。

 

作業をしているときに集落の御老体から声をかけられました。
〈イチゴ畑は道路のすぐ横にあります〉

「まめにやっとるな。 … で、実ができてきたら、次は〈防鳥・防獣のための〉ネット張りやな。 … イチゴは買うても高つくし、つくっても高つくわ。  … ホントにお疲れさんや。」

と。

 

ピッタリカンカン。

おっしゃる通りです。

では、何でそんな疲れることをしているかって?

楽しいからですわ。