【庭仕事の愉しみ】を読み灰を思い出す

野外焼却ででた灰をふるいにかけて集めてありました

【庭仕事の愉しみ】V.ミヒェルス編・岡田朝雄訳:草思社
を読みました。

ヘルマン・ヘッセの著作の中で、【庭仕事の愉しみ】に関する箇所を編集した本です。

で、その本の中で、ヘッセは、 ” 灰 ” について、次のように言っています。

… …
私が燃やした塵芥や 緑の植物や 木の根をすべて
土と混ぜ合わせると あるいは濃い あるいは淡い
あるいは赤い あるいは灰色の灰ができる。それは
極上の穀粒か粉末のように細かくなって 焚き火をした地面に堆積する。
それらはそれから 念入りに篩〈ふるい〉にかけられて 私にとっての賢者の石となる。
それは 焚き火に費やした数時間の収穫であり 美味な果実である。
私はそれを小さな湯沸かし鍋に入れて持ち歩き つましく庭に配分する
特に好んでいる草花だけに たとえば細君の小さな庭へ
この瞑想の火と生け贄の醇化された収穫の分け前を
分け与える価値があると私は思う。
… … P151~152

 

物置小屋に置きっぱなしになっている ” 灰 ” のことを思い出しました。(右上写真)

” 瞑想の火と生け贄の醇化された収穫の分け前 ” の一人占めはよくありませんね。

父が手入れしている菜園の物置に2容器ぶん置いてきました。

そして、親戚にも2容器ぶん持って行きました。

台風15号による倒木を見て改めて思う

退職後、日中過ごしている居場所の全景 … ブログ記事では『木立』という言い方もよくしています

昨晩も、台風15号による倒木の様子が、テレビに映し出されていました。

電線に寄りかかった倒木、道路を塞いでしまった倒木など、復旧作業の大きな妨げになっているとのことでした。

で、前回のブログ記事でもお伝えしましたが、改めて倒木について思いました。

… 電線や公道に近い木をはやめに何とかしないといかんな … と。

もちろん、現在、私が日中過ごしている木立(右上写真)にある木のことです。

ほんとうに倒れそうで危なっかしい木は、昨年までに伐採しました。

※ 全部で40本ほど伐採したかな?
自分で伐採できないような木については、プロの方にお願いしました。

でも、台風〈15号〉のような40m級の大風がやって来たら … 、

新たに倒れる木がでてくるかもしれません。

自分の所有地内にうまく倒れてくれればよいのですが、風向きによっては、 … 電線や公道に … ということもあり得ます。

今秋は、杉やトガなど、危ないと思われるものから、全部で10本の木を伐採する予定でした。

が、昨晩のテレビで心配が増しましたので、倍の20本を伐採することにしました。
〈ちょうど木が水を吸い上げなくなるこれからが伐採時期です〉

体が思うように動くうちに、危ない木をすべて伐採したいと思っています。

他人事ではない『ひょろひょろ杉』

細かい竹を刈り取った後の竹やぶ跡の様子 … ひょろひょろ杉が心配

またまた竹やぶ跡に細かい竹がたくさん伸びてきました。

全部刈り取るのに、4時間半ほどかかりました。

幸いにも気温、湿度ともに秋そのものという感じで、北寄りの涼しい風も吹いていましたので、割と楽に作業ができました。

刈り終わった後、竹やぶ跡の様子を写真におさめているときも、乾いた地面や作業を終えた成就感とも相俟ってとてもすっきりした気分でした。

で、今、その写真(右上写真)を見ながらこのブログ記事を書いているのですが … … … 、

竹やぶ跡に立っている『ひょろひょろ杉』が … … 、

最近テレビで見た杉と重なって見えるのです。

台風15号によって電線に倒れ、復旧作業を遅らせている …あの杉… です。
〈右上写真の杉は、…あの杉… よりもっと倒れやすいと思われます〉

実は、竹やぶ跡のすぐ近くにも電線が通っています。

… 次にやって来る台風が私の住んでいるところに来ないとも限りません … 

… 他人事ではありません 

風向きによっては、電線の方に倒れるおそれもあります

一度に全部の杉を伐採することもできませんので、とりあえず電線に近いものから順に伐採していくことを考えています。

今回の台風15号で被害を受けられた方々には、一日も早く平常の生活に戻られることを願っています。

自分はいつまではしごに上れるのだろうか

境界標が崖の上に打ってあります

草が伸び、境界標〈コンクリート杭〉が見えなくなってしまいました。

※ 境界標 … 隣の土地との境界の目印

その境界標は、3mほどの高さの崖の上にあります。(右写真)

境界標が見える方が、木の伐採や除草などの作業をするとき、何かと便利ですので、伸びた草を刈り取ることにしました。

4mほどの長さのはしごを崖に何回もかけ直し、上ったり下りたりしながら草を刈り取っていきました。

1時間半ほどかかったでしょうか、刈り終わって一休みしていると、隣家の主がやって来ました。

「あんた、えらいきれいにしたな。高いとこ〈ところを〉、上ったり下りたりしてたいへんやったろ。 … … わしんとこ〈私のところ〉は、まだ草〈が〉生えたままや。 … かっこつかんし〈恰好がつかないし〉、わしも、今から草〈を〉刈って、きれいにするわ … 。」
と言いだしました。

※ 隣家の主は90歳。

「〇〇さん、いくら元気でも、万一はしごから落ちたらたいへんなことになるわ。 … … 明日、私の方でしとくわしておきますよ。」
と言うと、恐縮した様子で帰って行きました。

「最初から隣家のぶんの草も刈っておけばよかったな」と反省しました。
〈隣家のぶんの草なら20分程度で刈れたのに … 〉

と同時に、
” いったい自分はいつまではしごに上れるのだろうか ”
と思ったのでした。

中秋の名月とお彼岸に相応しい気温と湿度に

木立から差し込む夕日

雨が降りそうなので、干してあった枯れ草を集め、ブルーシートをかぶせました。

※ 刈ったりむしったりした草は、焼却しやすいように天日干しにしています。
雨が降りそうになると、それらを集め、濡れないようにブルーシートをかぶせます。
そして、雨が上がったら焼却します。
〈雨後は延焼の怖れがないので〉

 

で、ブルーシートをかぶせ終わったとき、木立から夕日が射し込んできました。(右上写真)

除草したばかりのすっきりした地面と鮮やかな夕日の対比が何とも言えませんでした。

見過ごすにはもったいなく、パイプ椅子を持ち出して、座りながら日が沈むまで眺めていました。

穏やかで落ち着いたひと時でした。

時刻は午後6時少し前といったところでしょうか、夏の頃と比べ、日没も早くなりました。

また、沈む方角も、北寄りから真西に近づいてきました。

だって、あと10日もすれば ” お彼岸 ” ですからね。

で、立ち上がってパイプ椅子を折りたたんでいると、月に気づきました。

南東の空に、半月を少し膨らませたような形の月が浮かんでいました。

あと数日すると、いよいよ ” 中秋の名月 ”〈9月13日〉です

楽しみですね。

ここ3日ほどは、気温も湿度も高く、真夏に戻ったかのような日が続いています。

” 中秋の名月 ” ” お彼岸 ” に相応しい気温と湿度になることを願っている次第です。