サイトのタイトル『無所属の時間』について

サイトのタイトル〚無所属の時間〛を決めた経緯について話します。

〚無所属の時間〛というタイトルの文庫本があります。山本七平氏が書いた50近い随想が収められ、1988年にPHP 文庫より出版されています。私はその本を買った後、興味のあるいくつかの随想を読んだだけでずっと物置の本棚に置いてありました。今年の5月のことです。物置の整理をしていたとき、その本の背表紙の〚無所属の時間〛の文字がふと目に留まりました。その本にしぜんに手が伸びていきました。まさに自分の置かれいる時間を言い当てていたからです。近いうちに読もうと思い、手元に置くことにしました。

ちょうどそのようなときに、楠木新氏が書いた【定年後】(中公新書)の中にも〚【無所属の時間〛という言葉を目にしました。44ページに、……このような無所属の時間を過ごしたのは幼稚園に入園する前の5歳のとき以来だ…… とあります。

ちなみに私の場合は、保育園に入園する前の3歳のとき以来です。(余計でしたか?)

……ということで、ブログ名を〚無所属の時間〛といたしました。

※他、城山三郎氏の書いた【無所属の時間で生きる】(新潮文庫)もよく知られています。まだ読んでおりませんので、今回は紹介いたしませんでした。

無所属の時間新しい視点を生む物の見方・考え方 (PHP文庫)   定年後 - 50歳からの生き方、終わり方 (中公新書)   無所属の時間で生きる (新潮文庫)

はじめまして

 私は、この3月に定年退職をいたしました。やりたいことがたくさんありましたので、雇用延長もせず、また、新たに仕事に就くこともせず、無所属の時間の中に身を置くこととしました。

 それからもう4ヶ月が過ぎようとしています。おかげさまで日々充実した生活を送っております。もちろん仕事に就いていたときも充実していました。ただ、同じ充実といっても、〚自由』の度合いが全く違います。現在の方がずっと大きいです。大袈裟な言い方になるかもしれませんが、〚どう生きるか〛ということについて、真っ白な大きなカンバスに自分の好きな色で、思うままにデザインをしていくという感じです。

 喜んでばかりいられません。一方では、自由に伴う責任と自覚がいっそう必要だと思っています。「おまえ、調子に乗るな…。 人に迷惑をかけるな… 。 だらけるな… 。」というようなことをしょっちゅう61才の自分に言い聞かせています。

 さて、世の中には私のような生活をなされている方もいらっしゃると思います。実際退職なされた方々のブログをいくつか読ませていただきました。どの方もそれぞれの思いを抱きながら、有意義な日々を送られていることが窺えました。また、今後自分が生きていく上での参考にもなりました。

 本日より私もそのようなブロガーの一人になりたいと思っています。若い人も含め、高齢化社会に生きるみなさんに「あっ、そんな生きざまもあるのか!」というようなことを発信していきたいと思っています。

よろしくお願いいたします。