【徒然草】に囲まれて 4

伐採木を覆っていた雪も徐々に消えてきたようです。 … 明後日あたりから伐採木処理作業の再開ができそうですな。

積雪ゆえ野外作業不可。

本日も室内にて大半を読書で過ごす。

 

【徒然草】ちくま学芸文庫〈前々回ブログ記事に掲載の写真を参照〉を、原文を除いて最後まで読みました。

とくに印象に残った箇所を紹介します。

第241段より
… … … 所願〈しょぐわん〉を成〈じょう〉じて後〈のち〉、暇〈いとま〉有〈あ〉りて道に向かわんとせば、所願尽くべからず。如幻〈にょげん〉の生〈しょう〉の中〈うち〉に、何事〈なにごと〉をかなさん。すべて、所願、皆、妄想〈まうざう〉なり。所願、心に来〈きた〉らば、妄心〈まうしん〉、迷乱〈めいらん〉すと知りて、一事〈いちじ〉を成〈な〉すべからず。直〈ただ〉ちに、万事〈ばんじ〉を放下〈ほうげ〉して、道に向かふ時、障〈さは〉り無〈な〉く、所作〈しょさ〉無〈な〉くて、心身〈しんじん〉、長く静かなり。 …

〈島内裕子氏の〉『訳』
… … … さまざまな願い事を成し遂げて、暇ができてから仏道に向かおうとしても、それは不可能である。なぜなら、いつまでたっても、願望は尽きることがないからだ。幻の如き人生の中で、いったい何をしようとするのか。すべての願望は、妄想である。願望が心に浮かんできたら、妄心が迷い乱れていると知って、一つの願望も叶えてはならない。すぐにすべてのことを放擲して、自分自身の真実の生き方に正面から向かえば、もはや何も障害となるものはなくなり、無用な行為もなくなり、心身ともに、末永く静かな安定した状態になれるのである。
P466~P468

 

兼好のいう ” 道 ” は、私にとって ” 木立の手入れ ” になると考えています。

彼のように遁世までには至らない身ですが、彼が【徒然草】で言おうとしたことを心の糧に、 ” 自分の道 ” を歩んでいきたいと思っています。

 

【徒然草】に浸っているうちに、外の雪もだんだん消えてきたようです。

明後日あたりから野外作業が再開できそうですな。(右上写真)

今日もいい一日でした。