残念で寂しい

玉切りに精を出していると、伐採業者さんが来ました。

伐採杉の後処理に大忙し。(右写真)

近いうちに新たに24本の杉を伐採してもらうので、とにかく伐採済みの杉を早く処理をしないと … 。

 

で、作業をしていると、木立前に車が止まりました。

伐採業者さんでした。

「おつかれさまです。大分片付きましたね。 … ところで、今度の伐採の件ですが、少し遅れるかもしれません。それをお伝えに来ました。 … 実は、この前、〇〇さん〈私のこと〉とこの杉を伐採されたきこりさんが急に亡くなられたのです。 … それで、今、代わりの人を探している最中です。申し訳ありませんが、しばらくお待ちください。」

と言って、帰って行きました。

 

亡くなったきこりさんの顔が瞼に浮かんできました。

歳は私より少し上のように見えました。

言葉少なに的確に指示を出すリーダー格のきこりさんでした。

〈お客さんである〉私に ” あんた ” と話しかけてくるような人でしたが、傲慢さはなく、嫌な感じはまったくしませんでした。

むしろ頼もしいプロフェッショナルと思ったほどです。

伐採後に、お礼にとお茶とお菓子を渡したとき、

「あんた、こんな気ぃ遣わんでもいいのに。わしら仕事でやっとるだけや … 。」

と、はにかんだ顔で、照れくさそうに言っていたのを思い出しました。

 

… 残念で寂しい …

… ご冥福をお祈りいたします …