【日本語人の脳】角田忠信著:言叢社(右写真)が届き、さっそく読みましたので、印象に残った箇所を紹介します。
※ 【日本語人の脳】が届いた経緯については、2.26付ブログ記事『【日本人の脳】を読む』をご覧ください。
①
… … 人間の中心脳には、太陽系の運行と同期するセンサーがあり、宇宙の縮図が私たちの脳幹に記憶されていることは、ほぼ間違いありません。ですから己自身を知ることが未知の世界を探る上で不可欠のことになります。正確な「1秒」が脳の中に組み込まれていたように、私たちが知りえるものは実はもともと私たちが無意識のレベルで持っていたものに過ぎないのかもしれません。 … P275
②
… 日本人の脳が違うというのは、結局、大脳皮質以上に無意識のレベルでの話なんですね。今、日本人を考えるとき、アジア人であると同時に一方で西欧化した日本人という像がある。実はもう一つあって、縄文時代以来日本語を守って山の中で古い神様を守ってきたような、それこそ説明不可能な日本人の原像がある。私はこれこそが日本人の本質ではないかと考えているんです。無意識に持っている古神道の世界観、それを日本人の脳はメカニズムとして持っていると言い換えてもよい。 … P298~299
前回のブログ記事の最後のほうに … ユング〈心理学者〉のいう ” 集合的無意識 ” 云々 … と書きました。
で、本日読んだ本に、なぜかしら ” 無意識 ” の言葉がかなり出てきました。〈上記①②参照〉
これって ” 共時性 ” ?
と同時に、心理学者も医学者も似たことを言うもんだなと思った次第です。
お二方の著作を熟読するのはもちろん、” 無意識 ” に関する他の書物も読み進めていきたいと思っています。
私のライフワークになりそうな気がしております。
正直言って、私は熱心な神道や仏教の信者ではありません。
が、地元の神社の前を通りかかったときや木立の中で一人で作業をしているとき、
西行法師が歌った
… 何事のおわしますをば知らねどもかたじけなさに涙こぼるる …
のような心境になることが多々あります。
角田博士が言っていること〈上記②参照〉に合点がいきました。