【人生には何ひとつ無駄なものはない】を読む

【人生には何一つ無駄なものはない】遠藤周作著・鈴木秀子監修:海竜社

【人生には何ひとつ無駄なものはない】遠藤周作著・鈴木秀子監修:海竜社(右写真)を読み、印象に残った箇所を紹介します。

 

… たとえば本格小説を書いている時、稀れではあるが自分が書いているのではなく、誰かに手を持って書かせられていると思う箇所が私にもある。本が完成したあとに読みかえすと、その箇所が私などの実力をこえ、素晴らしくよく動いている。
そんな体験を私は同業の友人や他の芸術家にたびたびたずね、「自分もそうだ」
という返事をえた。
… … 近頃深層心理学者たちはそれを無意識の働きと呼ぶようになった。しかし私などは無意識だけでは割り切れぬ何かを感じる。眼に見えぬそれらの働きを感じるとき、神は我々のなかで、ひそかに働くことで自分を示していると思う。 … P98~99

 

映画『アマデウス』で、サリエリ〈宮廷作曲家〉が、

「神の音楽がモーツァルトを通して表現されている … 」

というようなことを言っていたのが思い出されます。
〈記憶が間違っていたらゴメンナサイ〉

 

遠藤周作やモーツァルトの場合は顕著な例で、神はすべての人の中にいらっしゃるんではないでしょうか。

とくに、ものごとに没頭しているときにお見えになるような気がします。

私こと

67歳の今日までの平凡な人生の中にも、没頭せざるをえないことが度々ありました。

その度に何とかクリヤーして来られたのは、家族、周りのみなさん、そして、神〈私の場合、仏でも天でもかまわないのですが〉の働きがあったおかげと思っております。

生意気を言うようですが、

神〈仏、天〉に期待するだけではなく、彼らに恥じないように生きていきたいですな。