ケンタ君にも責任ありですな

揺らめくストーブの炎

… … …

目が覚めると〈午後〉3時過ぎ。

 

葬儀後着替え、プレハブに戻って来たのはたしか1時半過ぎ。

外はみぞれ模様で寒く、すぐに薪ストーブを焚く。

しばらくするとお湯が沸き、それでコーヒーを淹れて飲んだ。

通夜と葬儀の受付の役目を終えた達成感に浸りながら、椅子の背にもたれかかり、揺らめくストーブの炎(右上写真)を眺めていた。

暖かい空気に包まれ、薪がはぜる音と鉄瓶の蒸気の音がとても心地よかった。

で、ついうとうとと … 。

1時間余り眠ってしまった。

 

そうなったのは、寒さと疲れからだけではない。

ケンタ君〈飼い犬〉にもありそう。

昨晩3回も起こされたのだ。
ちなみに22時30分頃と0時過ぎと3時過ぎ〉

1回の散歩時間は20~30分とわずかだが、熟睡できないのがつらい。

また、外套を羽織っての散歩といえど、0℃前後の寒さの中での散歩は楽ではない。

遅くまで寝ていたいところだが、葬儀の手伝い〈午前9時前に葬儀場に入るように頼まれていました〉があるのでそうもいかない。

眠い目をこすりながら葬儀場に赴いた。

会場に着くや否や香典受付の仕事。
〈きょう日はみなさん忙しいらしく、葬儀開始時刻のかなり前から香典を持ってくる人がけっこういらっしゃるんですわ〉

 

とにかく帳尻が合ってよかった。

もし合わなかったら、 … … … 。

ケンタ君にも責任ありですな。

【WHOLE BRAIN】を読む

【WHOLE BRAIN】ジル・ボルト・テイラー著/竹内薫訳:NHK出版

【WHOLE  BRAIN〈脳全体〉】ジル・ボルト・テイラー著/竹内薫訳:NHK出版(右写真)を読み、印象に残った箇所を紹介します。

 

… 「幸せ」と「喜び」は同じではありません。幸せも喜びもポジティブな感情ですが、心理学的にも神経解剖学的にも大きく異なります。 … … 喜びは内面で育まれるもの、自分がだれで、なぜそういう人物で、どのような存在なのかに納得したときに得られるものです。一方幸せは、外部のものごと、人、場所、考え、できごとに左右されます。 … … P105

… 私たちの脳は、私たちが存在するための動力源となる、生きた生体ネットワークです。しかし、私たちの社会は左脳の価値観に偏っており、ありのままの自分よりも自分の外にあるものに価値を置くため、多くの人が、自分の人生に真の目的や意味を見出すことができません。脳卒中のおかげで、私はその目的を見つけることができました。 … … 私は左脳の自我〈エゴ〉を捨て、モンスターと戦い、右脳の領域に入り、宇宙の意識の力を借りて回復しました。 … … P343

 

【WHOLE  BRAIN】は、3.4付ブログ記事『【奇跡の脳】を読む』で紹介したジル・ボルト・テイラー〈アメリカの女性脳科学者〉の著書です。

奥付には、2022年6月25日第1刷発行とあります。

ちなみに【奇跡の脳】は、平成24年〈2012年〉4月1日に第1刷が発行されています。

両著書には重なる部分がかなりあります。

大きな違いは、前著書から当著書に至るまでの10年間、彼女が「脳」の動かし方について考察したことが新たに加わっていることです。

前著書を「脳」についての『基礎編』とすれば、当著書は『応用編・実践編』になるでしょうか。

【WHOLE  BRAIN】は、著者も言っているように〈上記参照〉、人生の真の目的や意味を見出すのに大きな拠り所となる一冊です。

 

私自身、… 神、仏、天、宇宙の意識 … … を知りたく、今までに心理学や宗教に関する本を読んできました。

が、理解力不足も手伝ってか、今一つピンときませんでした。

今回彼女の実体験も含めた脳科学からの考察に触れることにより、行く手にかかっていた靄がぐっと薄らぎ、自分の進むべき道がより鮮明に見えるようになりました。

寂しくなりますな

ストーブの傍らで読書をしていると

今日は3月6日。

2月並みの寒さですな。
〈最高気温6℃といったところか〉

10日を過ぎると暖かくなるとのことなので、それまで待ちますわ。

で、ストーブの傍らで読書をしていると(右写真)、妻から電話がかかってきました。

 

「 … いま隣の〇〇さん〈隣家の主〉が家にいらしてるんだけど、昨晩おばあちゃん〈隣家の主の母親〉が亡くなられたらしく … それで、お葬式の手伝いを頼みに来られたんだけど … 。」

すぐに自宅に戻りました。

「 … 忙しいのに、いきなり悪いのお。 … 昨夜ばあさんが亡くなってしもうて … で、通夜と葬儀の日時はまだ決まっとらんのやけど、はっきりしたら連絡するし、受付をしてもらえんかのお … 。」

二つ返事で引き受けました。

 

隣家のおばあちゃんに最後に出会ったのは、昨年の春も暖かくなった頃だったか。

彼女が手押し車を押しながら、集落内を散歩しているときだった。

彼女から話しかけてきた。

「 … わたしゃ、昭和ひとケタ生まれで、90を超えとるんや。 … 膝が悪うて〈手押し〉車を押して歩いとるけど、膝以外は悪いとこ〈ろ〉はないんや。 … まだまだ生きられると思うとる。 … 。」

 

笑いながら話していた彼女の顔が思い浮かんできました。

膝以外に悪いところがないような、白髪の気丈なおばあちゃんでした。

寂しくなりますな。

難しい世の中になりました

ようやくたどり着いた固定電話解約手続き画面〈NTT西日本〉

最近、机上のネット通信用機器が、

「 … おい、年度末や。ADSLでネットができるのも、あと3週間ちょっとやで。何とかせんと … 。」

としきりに語りかけくる。

※【ADSL…固定電話との抱き合わせでできるネット通信システム】
速度は遅いのですが、ゲームをしたり映画を見たりしなければ、とくに不都合は感じません。
固定電話料金を含め、月3,000円余りでネットが十分に楽しめます。
が、そのADSLも今や時代遅れとなり、3月末をもって廃止。
連絡はすべてケータイやスマホでできる時代、ADSLがなくなれば、〈私の場合〉固定電話の存在意義もなくなってしまいます。
で、
固定電話を解約することに。

 

まず電話帳〈2014年版〉で調べ、地元のNTT西日本に電話したけど、「… その電話番号は現在使われておりません …」とのこと。

次にNTT西日本の窓口に直接電話すると、「… ただいま電話がたいへん込み合っております …」ということで、つながる気配まったくなし。

最後はネットでNTT西日本のホームページへ

が、光回線の勧誘ばかりで、本命の固定電話解約場面になかなかたどり着けず。

ようやくたどり着き(右上写真)、必要事項をすべて打って解約手続きを終えたのは、着手してから1時間後。

難しい世の中になりました。

私は 今 ここに いる

私は 今 ここに いる

正午過ぎにようやく雨が上がりました。

外に出て草むしりをするには寒く、といってプレハブに籠って読書をしたりネットを見たりする気にもなれず … 。

気分転換にかつてよく釣りをした漁港近くの海を見に行くことに。

※ 退職後毎日のように釣りに行くと思いきや、退職した1年目の秋に一度行ったきり。
それも〈釣れなかったので〉すぐに帰って来ました。
それ以降6年が過ぎてもまったく行こうという気持ちになれず、とうとう昨年の秋にすべての釣り道具を片付けてしまいました。
〈欲しい人がいたら、あげるつもりでいます。〉

 

漁港までは車で30分ほど。

そこに至るまでの道路脇は落葉樹が多く、白っぽい幹と枝だけの木がずっと続く冬枯れの景色が、目を楽しませてくれました。

ただ、道路のところどころにある地震の影響による亀裂や段差が心配でした。

また、1割程度の家のとくにむね瓦があった部分が、ブルーシートに覆われているのが目に付きました。

 

どちらも被害程度は我が集落と同程度かな、と思っているうちに漁港に着きました。

平日で時期が時期だけに、釣り人の姿はなく、風の音だけが轟き渡っていました。

 

近くの高台に移動して海を見下ろしました。

海はいい。(右上写真)

と同時に、ジル・ボルト・テイラー〈前回ブログ記事参照〉のいう

… 私は 今 ここに いる …

ことを実感しました。