【減速して自由に生きる ダウンシフターズ:髙坂勝著】を読む

【減速して自由に生きる ダウンシフターズ】髙坂勝著:ちくま文庫

【減速して自由に生きる ダウンシフターズ】髙坂勝著:ちくま文庫(右写真)を読みました。

主に勤め人の方を対象に書かれた内容ですが、私のような定年退職者にとっても参考になるような箇所が多々ありました。

【セルフビルドについて】
… 自分で作れば、無駄のない寸法で施工し、色も統一できます。のちのち壊れたら、自ら修復できることもメリットです。自分で作ったのだから、手法も道具も部品もすべて把握しているから、簡単に修復できます。よって維持修復コストがほとんどかかりません。最初から業者に施工をお願いしていたら、修繕のたびにコストがかさんだことでしょう。 … P112

【ミニマム主義について】
… 何のためにどのくらいもうけるのか。
ミニマム主義ではその「何」は「幸せ」です。
幸せに暮らすにはどのくらいの収入があればよいのか、
そのためにはどれくらいの売り上げが必要なのか。
そうやって考えていくとやることがどんどん明確になっていきます。 … P139
※ 石川県の西田栄喜さんのブログから引用とのこと

【マイホームについて】
… ローンを組んでしまうと人生の選択肢が減ってしまう、私はそう考えます。「仕事が辛いから、解放されたい」「転職したい」「新しいことにチャレンジしたい」……という相談を受けても、家のローンを理由にして躊躇している方をたくさん見てきました。 … P207

… 日本は発展 ”過剰” 国です。モノが余っていて、捨てるのも苦労する時代です。 … … たいていのモノは、公言して待っていれば、少々の時間はかかるものの、必ず手に入ります。これからの時代、欲しいものは新品を買うのではなく、「中古」「貰う」「直す」で十分に欲求は満たされます。 … P258

若くして退職なされ〈退職せざるをえなくなり〉、その後どのように活動し、どのような思いで過ごしてこられたのか、とても具体的に書かれています。

上から目線、評論家然としたところがなく、地に足の着いた生活の記録とも言えるような著作でした。

この時期に、髙坂氏の本に出会えたことを幸運に思っています。

減速して自由に生きる: ダウンシフターズ (ちくま文庫)

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