今や木立は私の ” 生活の場 ”

私の ” 生活の場 ” です

木立の草刈りをしていると、集落の男が訪ねてきた。

用件を済ませると、

「この時期になったら草もしぜんに枯れてくるし、無理して刈らんでもええのに。」

と。

「そうかも。 … そやけど、刈っといた方がすっきりして見た目がええと思うて … 。」

と答えた。

 

彼は間違ったことを言っていません。

むしろ合理的に考えています。

近いうちに枯れてしまうものを、わざわざ時間をかけて〈お金もかかる〉刈るのは、たしかに無駄ですわな。

私も彼のように勤めていて忙しい身なら、たぶん同じように考え、冬を間近に控えた時期に草刈りはしないでしょう。

実際、勤めていた頃はそうでしたから。

 

では、今は何で草刈りをしているのかって?

定年退職後、木立は私の ” 生活の場 ” になりました。

自宅は、夕食を食べて風呂に入って寝るためだけの場所になり下がってしまいました。
〈妻は『亭主元気で留守がいい』というタイプ〉

 

今や木立は ” ただ管理すればいいだけの山林 ” ではなくなってしまったのです。

歩いていると楽しくなってくる、また、眺めていると穏やかな気持ちになってくるような潤いのあるところでなければなりません。

よれよれの冬枯れの草が漂っているような木立は、私にとって ” 生活の場 ”  とはなりえません。

で、この時期になっても草を刈っている次第です。(右上写真)

善意かつ建設的なアドバイスに感謝

休憩所の四隅を鉄杭で固定しました

休憩所を建ててから3人の男が見に来ました。

で、彼らのほぼ共通した感想は、

「素人にしては上出来や。 … が、足元が気になるな。10個のブロックが重しになっとるだけやし、強い風が吹いたら飛んでいくかも。 … 下から吹き上げるような風なら浮くおそれもあるわ … 。」

というようなことでした。

 

3人をそれぞれA、B、Cとすると、

A … 今までに自分で10棟以上のビニルハウスを建ててきた野菜農家。
B … 今は年金生活者だけど、かつては建材会社に勤めていた男。
C … 一級建築士。

いずれも建物に関しては、一家言を持つ者ばかり。

休憩所の足元〈基礎〉がだんだん心配になってきました。

 

支柱を鉄杭で固定することに。

1m長の鉄杭の半分〈50㎝〉を地面に打ち込み、その鉄杭の上部をジョイント〈鉄杭と単管ををつなぐための金具〉で支柱とつなぎました。(右上写真)

四隅の支柱をすべてそのようにしました。

単純な作業に思っていましたが、あれこれ半日かかりました。

 

今度彼ら〈A、B、C〉が来たときに、支柱を鉄杭で固定したことについての意見を聞くつもりでいます。

「まだ不十分だ」と言われれば、改良していくしかないですわな。

足を引っぱったり貶しめたりするのではなく、善意を持って建設的なアドバイスをしてくれる人が身近にいることに感謝するばかりです。

休憩所づくり第二部終了

波板を貼り終え、屋根の完成です。

休憩所づくり第二部が終了しました。(右写真)

 

本日の作業は、昨日のやり直しから始まりました。
〈やり直しについては、前回のブログ記事をご覧ください。〉

幸いにも1時間半ほどで釘の打ち直しが終わりました。

※ 釘の打ち直しと言っているけど、実際にはねじ釘を電動ドライバーで回し入れているんですわ。
ねじ釘の場合、入れるのは少し時間がかかるけど、抜くのは楽ですな。

 

やり直しが終わり、新たに波板を打ち付けていると、集落のご老体がやって来ました。

「精が出るのお。 … ここは夏になったら木陰になるし、いい休憩所になるわ。」

「私も、そう思っています。 … ただ、これから冬になり、50㎝を超えるような積雪になると、雪の重みで屋根がたわんでしまわないかと心配しているんです。」

「 … ううん、そうかもしれんのおー。 … 〈単管の骨組みを見ながら〉ちょうどいい具合に2本の梁があるし、それらの真ん中に支柱をあてがえばいいと思うわ。2本の支柱を立てることになるし、大丈夫やろ。 … 春になって雪が降らんようになったら、外せばええんや。」

「そこまで考えが及びませんでした。 … そのようにします。」

いいタイミングで、雪への対応策がわかりました。

 

あとは、地面にコンクリート板を敷き詰めて3m四方のコンクリート面にするだけ。

がんばりますわ。

何人もからハンコをもらわなければ

トウガラシ

2回目のトウガラシの収穫をしました。(右写真)

※ 今年はトウガラシを2株植えました。
1回目の収穫は2週間前にしています。
いっぺんに全部真っ赤になってくれれば、1回の収穫で済むのですが … 。
例年2週間ぐらいの間隔で、3回にわたって収穫しています。
〈今日はその2回目でした〉

 

昨日の午後、トウガラシの周りの草をむしっているときでした。

昨年春に杉の伐採の世話をしてくれた男が訪ねてきました。

 

「〇〇さん〈私のこと〉、お久しぶりです。」

「ああ、△△さん〈その男のこと〉でしたか。どうなされましたかね。」

Aさん〈集落の人〉から、自分の所有地に蔽いかぶさっている木の伐採を頼まれたんです。で、伐採するには、その覆いかぶさっている木が生えている土地の所有者のハンコがいるんです。 … が、その土地は複雑で、所有者が何人もいらっしゃるんです。今しがたそれら所有者のご自宅を順に回ってハンコをいただいてきたのですが、Bさん〈集落の人〉とさん〈集落の人〉は不在でした。 … 何かお仕事をなされているんですかね。」

2人とも昼間は勤めに出とるんや。夜なら居ると思うわ。」

「そうでしたか。今晩、再度行ってきます。」

 

… 何人もからハンコをもらわなければならない …

最近よく耳にする話ですな。

次の国政のトップを担う方には、是非考えていただきたいですわ。

近くにいる者として微力ながらお手伝いを

残っていた畔の草を刈り終え、全部溝に入れました。

6時半前に木立に着く。

すでに集落の男が、カブ畑で作業をしているではないか。

※ 集落の男については、前々回のブログ記事参照。

 

「朝の早〈はよ〉うからがんばっとるのお。」

「ああ、雨が降りそうやし、慌ててビニルシート(右上写真の奥)を被せとるんや。」

「そうか。わしも雨が降ってくる前に、畔草を刈り終えてしもうわ。 … 確認やけど、刈った草は全部溝に入れるんやったな。」

「そうや。そうしてくれるとホントにありがたいわ。」

※ 刈った草を全部溝に入れることについても、前々回のブログ記事参照。

 

厳密に言うと、私が依頼されている畔草刈りの仕事の内容は、草を刈り倒すだけ。

その刈り倒した草を集めて溝に入れるのは、農業法人の一員として働く彼の仕事。

… が、この暑い時期に、早朝から夕方遅くまで、しかも無休に近い状態で働いている彼の姿を見ていると、つい手伝いたくなってしまう。

 

彼は私より2歳年下で、定年退職してから農業法人で働き出した。

退職前も農業関係の仕事をしていたのだが、根っから農業が好きで、「働くのがオレの趣味や!」と豪語しているくらいだ。

また研究熱心で、今回の木立前の畑でのカブ栽培もその一環らしい。

 

手当無しで早朝、夕方、休日と働く男に、近くにいる者として微力ながらお手伝いをさせていただきました。(右上写真)