土地は所有するより使用することが大事

天候のせいか4時半にして薄暗い〈木立前で知人を見送る〉

半年ぶりに知人が訪ねて来た。

「あんたんとこの前を通ったんで寄ってみたわ。」

「大歓迎です。お入りください。」

 

彼〈知人は1歳年上の古稀。

近況を話していると、

「 … この前のことやけど、近所の人が畑を買うてくれんかというて来たんや。その畑はわしんとこの畑のちょうど隣にあるんやわ。 … で、わけを聞くと、歳とって畑ができんのになってきたいうことや。後継ぎも戻って来なく、いずれは草ぼうぼうになって周りに迷惑をかける言うとった … 。」

と言い出した。

「で、どう返答されたんですか?」

「しばらく考えさせてくれ言うたんやわ。 … あんたならどうする?」

〈窓外の木立に目をやり〉
「ご覧の通り、木立〈5,000㎡〉で手いっぱいで、これ以上土地があっても使いようがないのでお断りします。 … 〇〇さん〈知人の名前〉の現況はわからないので、何とも言えないのですが … 。」

「そうやろな。 … … いいアドバイスをありがとう … 。」

 

彼を木立前で見送ったのは4時半頃。

小雨模様のせいか辺りはすでに薄暗かった。(右上写真)

彼岸を過ぎてもう2週間以上経ってますからな。

 

実は、先日「100㎡ほどの土地をタダでどうか」という話が私にあった。

いらない旨丁重にお伝えした。

土地は所有するより使用することが大事ですからな。

国勢調査の回答を記入していて

家に届いた『国勢調査のお願い』

先日『国勢調査のお願い』が家に届きました。(右写真)

木立前のプレハブで記入しようと思い、パソコンの横に置いてありました。

昨日訪れた知人がそれに気づいたらしく、
「わしゃ、もう出したぞ。ネットなら簡単や。封筒に入っとったあんたんとこの記号や番号みたいなもんを打ち込めば回答欄が出て、あとは質問に答えていくだけや。難しい質問やないし、30分ほどで終わるわ。」
と言っていました。

 

で、今日、ネットで国勢調査の回答をしました。

彼の言う通り、30分ほどで終わりました。

 

ただ、

記入していて申し訳ない気持ちになってきましたわ。

『国勢』って、単純に字義通りにとらえると『国の勢い』ですわな。

『国の勢い』の調査をしているのに、私のところの家族構成は前期高齢者夫婦と後期高齢者夫婦の4人家族。

” 仕事をしていましたか ” の回答欄には、私の妻のみが ” パートで仕事をしていました ” で、あとの3人は ” 少しも仕事をしていなかった ” という回答に。

『勢い』からは程遠い状況ですわ。

 

が、4人とも〈実際どうなるかはともかく〉国の勢いをできるだけ削がないような生き方をしていきたいという気概は持ち合わせております。

具体的には、規則正しい生活、暴飲暴食を慎む、体を動かす etc. できるだけお医者さんにかからないようにすることですな。

草刈りは一日2時間以内や!

タマネギ畑を耕す

菜園へ行き、父から頼まれた畑耕しをしました。(右写真)

タマネギを植えるとか。

耕し終わって周りを見回すと、草ぼうぼう。

で、草刈りもするともう正午近くでした。

 

午後は木立の草刈りをしました。

4時過ぎに終え、プレハブに入ってブログ記事を書こうとしていたら、ブォーというものすごいエンジン音がプレハブ前で止まりました。

知人でした。

※ 現在70歳の彼〈知人〉は、数年前に退職の記念にスポーツカーを買いました。
それに乗ってやって来たのです。

 

「おい、元気か。 … 外で仕事しとる思うとったら、〈プレハブの〉中に居ったんかいな。」

「ああ、一日中草刈りしたんで、今日は早めに作業を止めたんや。」

「一日中草刈り? そんなことしとったら、わしみたいな手になるわ。」

「どんな手になるんや。」

「手と言うより指やけど、ほら〈数本のぎこちない指の動きを見せながら〉こんなんになるんやわ。 … お医者さんに見てもろたら、草刈りのし過ぎで、指の毛細血管が切れとる言われた。それからしばらく草刈りをしとらんのやけど、だいぶようなってきた。 … 。」

 

他人事ではありません。

実は、私も右手の中指、薬指、小指の関節の動きがぎこちないのです。
〈私の場合は、草刈機だけでなく、チェンソーも原因のようですな。〉

 

「草刈りは一日2時間以内や!」

と言い置いて彼は帰って行きました。

伐採杉の枝葉の焼却を保留

明朝に焼却する伐採杉の枝葉を焼却場の近くに並べたのでしたが …                 元に戻しますわ。

・先週の日曜日の朝
集落の男1が来る
「あんたんとこ辺りから杉を燃やしとる臭いが漂ってきたんで来てみたんや。やっぱり伐採したんか。」

・3日前の役所の放送
「最近野焼きの苦情がよくあり、行政指導をする場合もあります … 。」

・昨日の午後
集落の男2が来る
「朝、白い煙がもくもくと上がっとるのが家から見えたわ。」
※ 詳細については、前回のブログ記事参照。

・今日の午後
集落の男3が来る
〈用事で来たのだが、木立を見て伐採したことに気づく〉
「最近毎朝みたいに野焼きをしとったようやけど、伐採した杉の葉を燃やしとったんか。どうりで煙がよう出とったわけや。」

 

上記のごとく、この一週間ほどで、立て続けに野焼きに関わる出来事が4回もあった。

役所から行政指導を受けたわけではない。

集落の男1~3からも、野焼きを止めるように言われたわけでもない。

むしろ彼ら3人とは、木立の手入れや野菜づくりについてよく相談する間柄である。

 

今回のこの件は、意味ある偶然の一致のような気がしてならない。

その意味とは、

「おまえは決まりを守ってやっとるつもりかもしれんけど、迷惑を被っとる人もおるんやぞ。」というメッセージである。

 

伐採杉の枝葉の焼却を保留することにしました。(右上写真)

いいときにいい話を聞いた

伐採杉の後処理も4割方進んだかな

午後、伐採杉の後処理をしていると(右写真)、集落の男がやって来た。

 

「杉を伐採したんか。 … どうりで今朝、この辺りから〈伐採杉の枝葉を燃やした〉白い煙が上がっとったわけや。」

「あんたの家まで臭いが漂って来たか。悪かったのおー。」

「いや、臭いはせんかった。 ただ、白い煙が見えただけや … 。」

 

〈伐採跡を見回して〉
「 … えらいスッキリしたで。 」

「ああ、25本の杉を伐ったんや。 … 山桜の日当たりをようしたてな。 … 冬に入る前に根元に肥料をたっぷりやって早うでか〈大きく〉し、桜の園にするつもりや。」

「そりゃ、確かにでかなると思う。そやけど、自然にうまくバランスをとって育ってきたものに下手に人の手を加えると、バランスが崩れるおそれがあるんと違うか。 … 今までいなかった虫や菌がくっ付いて病気になることも考えられるな。〈山桜の木々を見上げながら〉そうなったら、こんな10m以上もある木に薬を撒くのもたいへんや。 … しばらくは何もせんと様子を見た方がええかも … 。」

「 … そこまで考えが及ばんかったな。 … あんたの言う通り、しばらくは何もせんことにするわ。」

 

彼〈私より2つ年下〉は学業を終えてからずっと農業に携わる仕事をしてきた。

森林に関することもホントによく知っている。

いいときにいい話を聞いた。