お互いに歳をとりました

集落のため池

午前中、集落一斉の草刈りが行われました。

私たちの班は、ため池の周りの草刈りをしました。(右写真)

何しろ1年ぶりの草刈りなので、草ぼうぼう。

草の丈は1m近く。

草だけならまだしも、葛〈のつる〉が草を覆っているわ、木の枝葉が伸びていて作業の行く手を遮るわ、竹が池の際まで生え出しているわ … おまけに雨も降っているわでてんてこ舞い … 。

8時から作業を始め、約200mの周囲を刈り終えたのは10時近く。

参加した20名ほどの班員はみなくたくた状態だったけど、無事終了。

 

家に戻り、昨日の残り湯に浸って木立に出直すともう正午近く。
〈早朝に草刈機を取りに一度木立に来ています〉

雨は終日止む気配なし。

昼飯を食べた後久しぶりに読書をしていると、いつの間にか眠りに … 。

 

知人の呼び声に目が覚めました。

3か月ぶりでした。

彼〈知人〉は現在私と同じ地域に住んでいるけど、実家は元日の地震の震源地近くにあります。

家の状態はかなり酷く、公費で解体しようと思えばできるとのこと、

が、それをしてしまうと、自分が生まれ育ったふるさととの縁が切れてしまうようでなかなか踏み切れないでいるとのこと … 等、

あれこれ3時間ほど話していました。

 

帰り際足を引き摺って歩いているので、尋ねてみると、

「膝が痛て、手術をせんならんかもしれんわ。」

と苦笑い。

 

お互いに歳をとりました。

みなさん何でもよく見ていらっしゃる

木立前にあるレモンの木

朝、木立回りをしていると、隣家の主が声をかけてきました。

「あんたんとこのレモンやけど(右写真)、どんなんが生るかな?」

「生るかなって、 … まだ木が小さいんですよ。」

「いや、〇〇さんが、花がいくつか咲いとったと言うとった。」

※ 〇〇さん … 集落の80歳近くの男の方

「そうでしたか、気がつきませんでした。 … そうなら、どんな実がなるか楽しみですわ。」

 

木立前は100mほどにわたって集落の大通りに面していて、垣根や塀などもないので、通った人には丸見えです。

で、通った人から、木立前で見たことについて今朝のようにご意見をいただくことが多々あります。

 

先日のニンニクの収穫時のこともその一例ですな。
〈6.8付ブログ記事『感謝するのみ』を参照〉
他、
・「あんたんとこのジャガイモ、勢いがあってええわ。」
・「サツマイモ、肥やし足らんみたいやなあ。」
・「梅の木植えたるけど、品種は何や。」
… etc.

 

中には、野菜や樹木以外のことを言う人も。

高齢の集落のあるおばあちゃんでした。

「いつも木立をきれいにしてようやっとるけど、儲かりもせんのに何でそんなことをしとるんや … 。」

と。

まったく予期もしていなかったご意見〈ご質問?〉に応えることができず、ただ黙っていたのを覚えています。

 

みなさん、何でもよく見ていらっしゃるようですな。

感謝するのみ

木陰で収穫したニンニクをひもで結わえる

ニンニクの収穫をしました。

数は100個近く。

たまたまそれを見た集落の人が、

「立派やのおー。 … わしゃ、木立前を通るたびにあんたんとこのニンニクの育ち具合を見とったんや。予想通りやった … 。」

と。

※ その人はずっと農業関係の仕事をしていて、野菜づくりも徹底的。
お世辞を言うタイプでもない。
そんな人からそのように言われるとうれしいですな。

 

暑い〈最高気温27℃〉ので、収穫したニンニクを木陰〈山桜の木の下〉まで運び、そこで作業をすることに。

 

まず、秋に植える種として、15~16個の大きめのニンニクを食用にするものと別にしました。

※ 1個のニンニクには約6個の種がありますので、それだけ残しておくと、秋に100個近くの種を植えることができます。
〈それらは茎を切り落とした後に網袋に入れて保管します〉

次に、食用にするニンニクの茎を15㎝ほど残して切り落としていきました。

最後に、2個のニンニクのそれぞれ残した茎を交叉させ、その交叉させた箇所をひもできつく結わえました。(右上写真)
〈あとで物置に吊るして保存します〉

 

今日は私の68歳の誕生日でした。

そのような日に、穏やかな、そして、時折カッコウの鳴き声の聞こえる緑陰で、収穫の喜びを味わえるなんて … 。

最高のプレゼントをいただきました。

感謝するのみです。

木立の手入れに一段と意欲が湧く

いただいた花器〈竹製〉 … 造花を生けました

木立前の畑で、サツマイモやピーマンなどの育ち具合を見ていると、集落のある高齢者から声をかけられました。

「あんた、いつもまめに草刈りしてきれいにしとるのおー。 … 手が空いたら、わしんとこでひと休みすればどーや … 。」

以前にも同様に誘われたのですが、そのときは忙しくて行けませんでした。

で、一区切りつくと、その方〈高齢者〉の庭に向かいました。

 

「おお、忙しいのによう来てくれた。 … これがわしの庭や。今やここの手入れをするのが生きがいになっとる。 … おかげさんでこんな歳になっても、元気やし、腰も曲がっとらんのや … 。」

・彼は昭和6年生まれとのこと
〈今年88歳になり、私よりちょうど20歳年上ということになりますな〉
・若い頃から仕事〈自営業〉の合間に庭づくりに取り組んできた
・50年前に植えた2本のソメイヨシノが立派に育ち、毎年友人と花見を楽しんでいる
・庭にある20畳ほどの小屋には冷蔵庫もあり、その前には屋外用のテーブルと椅子 … 同好の士が定期的に集まり、詩吟の練習をしている … 等、

ホントにうれしそうに話していました。

帰りに自作の竹製の花器をいただきました。(右上写真)
〈彼は竹細工も得意で、テレビ局から取材を受けたことがあります。〉

 

木立の手入れに一段と意欲が湧いてきましたわ。

何でもお金に換算していると …

木立前の草刈り終了

木立前の草刈りを終えて(右写真)後片付けをしていると、町会長さんがやって来ました。

 

「おお、きれいに刈ったのおー。 … 遅うなったけど、草刈機の刃を持ってきたわ。夏と秋にまた畔草刈りを頼むわ。 … 〈イチゴの棚(右写真の薪棚の奥にあるグリーンの棚)に目をやって〉あの緑のネットが張ってある中には何があるんや。」

「イチゴが生〈な〉っとるんです。」

「 … しかし、えらい手間暇のかかった棚やのおー。」

「あれでも、この前にタヌキかハクビシンかわからんけど、入られたんですわ。」

「高〈く〉つくイチゴやな。買うた方が安〈く〉つくんと違うか。」

「そう言われると、返す言葉がないですわ。」

 

「よう考えると、わしんとこのシイタケもよう似たもんやな。クヌギの木を伐採して、それを1mほどの長さに切って菌を植えて、実が生ったと思うたら、2~3年してパー〈原木が腐ってしまうこと〉や。 … その菌やけど、最近えろう高〈く〉なったわ。 … あんたのイチゴといっしょで、買うた方が安〈く〉ついたりしてな。 … 一つ一つお金に換算してみると、割に合わんもんがけっこうあるみたいや。 …  … 結局は楽しいからやっとるんやろなあ … 。」

 

… 同感 …

” 楽しいからやる ”
” したいからする ”

何でもお金に換算していると、潤いのない寂しい人生になりませんか?