いいときにいい話を聞いた

伐採杉の後処理も4割方進んだかな

午後、伐採杉の後処理をしていると(右写真)、集落の男がやって来た。

 

「杉を伐採したんか。 … どうりで今朝、この辺りから〈伐採杉の枝葉を燃やした〉白い煙が上がっとったわけや。」

「あんたの家まで臭いが漂って来たか。悪かったのおー。」

「いや、臭いはせんかった。 ただ、白い煙が見えただけや … 。」

 

〈伐採跡を見回して〉
「 … えらいスッキリしたで。 」

「ああ、25本の杉を伐ったんや。 … 山桜の日当たりをようしたてな。 … 冬に入る前に根元に肥料をたっぷりやって早うでか〈大きく〉し、桜の園にするつもりや。」

「そりゃ、確かにでかなると思う。そやけど、自然にうまくバランスをとって育ってきたものに下手に人の手を加えると、バランスが崩れるおそれがあるんと違うか。 … 今までいなかった虫や菌がくっ付いて病気になることも考えられるな。〈山桜の木々を見上げながら〉そうなったら、こんな10m以上もある木に薬を撒くのもたいへんや。 … しばらくは何もせんと様子を見た方がええかも … 。」

「 … そこまで考えが及ばんかったな。 … あんたの言う通り、しばらくは何もせんことにするわ。」

 

彼〈私より2つ年下〉は学業を終えてからずっと農業に携わる仕事をしてきた。

森林に関することもホントによく知っている。

いいときにいい話を聞いた。

季節の移ろいを身近で味わいたい

秋空に映える山桜

終日伐採杉の後処理。

25本も伐採すると〈あと4本伐採予定〉、後処理もたいへんですわ。

早朝に6回目の野焼きをしたんだけど、伐採杉の枝葉が減ったという感じがしませんな。

まだ少なくとも10回野焼きをしないと。

 

が、その一方でうれしいことも。

山桜の近くにある杉をほとんど伐ってしまったので、日当たりがとてもよくなりました。

山桜の秋空に映えることといったら。(右上写真)

 

杉の伐採の第一の目的は、山桜の日当たりをよくすることにあります。
〈第2の目的は、薪にしてストーブ、風呂の燃料にすること〉

木立にある山桜は12本。

いずれも杉の間にしぜんに生えてきたものばかり。

以前の所有者が遠方に住んでいたために木立の手入れができず、そのことが幸いして山桜は切られずに済みました。

 

私がその所有者に代わったのは12年前の4月。

初めて薄暗い木立の中に入り、空を見上げたときでした。

… 薄いピンク色の山桜の花が …
… 木々の間を歩いて回ると十数本ありました …
… 大きさは、胸高径10~30㎝,高さ10~15m …

「山桜の周りの木をすべて伐採して桜の園にしたい」
と、強く思いました。

 

日当たりがよくなるにつれ、枝振りもよくなってきました。

・春 … 清楚な花
・夏 … 新緑と緑陰
・秋 … 紅葉と落ち葉
・冬 … 雪化粧の枝

季節の移ろいを身近で味わいたい。

思った通りに行かんもんですな

燻り続けるも一向に燃え上がらず      2025 9.26 6:00AM 木立前にて

予報では夜半まで雨とのことだったが、野焼き〈午前5時20分開始〉直前まで降っていた。

けっこうな雨だったので、一面が濡れていて延焼の心配なし。

風も北東の微風。

※ 木立前で野焼きをするには最も安心できる風向きです。

前回のブログ記事でお伝えしたように、野焼きには最適の条件が揃いました。

 

焚き付け〈枯れた杉葉〉に火を点けると、白い煙がスッと真上に。

前日に焼却場の近くまで運んでおいた伐採杉の枝葉を火の中に入れました。

ジュッ、ジュッ、ジュッと音を出して燃え出しました。

次から次へと枝葉を入れていきました。

… が、ある程度までは燃えるんだけど、それ以降は燃え上がらずに燻るだけ。

燃やし始めてから40分ほど経ってもそんな状態でした。(右上写真)

 

考えられることは、

まず、昨日来の雨で、焼却場の地面が冷えていたんですな。

次は、野焼き直前までの雨が、伐採杉の枝葉を相当に濡らしてしまったようです。

それで、なかなか発火点に至らず、いつまでも燻っていたんですわ。

 

待つこと1時間、ようやく炎が上がり出しました。
〈普段なら燃やし終わっているのに〉

残っていた杉葉を火の中へ入れていきました。

7時少し前に何とか燃やし終わりました。

いつもしている野焼きだけど、思った通りに行かんもんですな。

意外なところで役立っている休憩所

休憩所に置いてある伐採道具一式

午前10時過ぎに雨が上がりました。

さあ、明朝の野焼きの準備です。

予報によると、今日は日中は降っても小雨で、夕方から本降りになるとのこと。

その本降りの雨も夜半過ぎには止み、明朝は晴れるらしい。

しかも微風。

野焼きをするには最適ですな。

 

伐採杉から枝葉を切り離し、それらを焼却場まで運び出しました。

が、作業中に急に雨が降り出すことが何回もありました。

すぐに止むような雨の場合は作業を続行するのですが、そうでない場合は、小雨と言えども作業を中断しなければなりません。

 

そんなとき、以前なら濡れたら困るような道具を抱えて木立前のプレハブまで走って戻ったものでした。

でも、今日はそのようなことをする必要がありませんでした。

木立の中の休憩所〈4m×4mの広さで昨秋設けました〉にさっと入りました。

今日の作業場所は休憩所から30mほどのところ … 降ってくれば休憩所に入り、〈雨が〉上がったら出て作業の続きをすればいいだけ。

おかげで雨模様だったにもかかわらず、明朝の野焼きの準備を整えることができました。

 

夏の暑さを凌ぐために設けた休憩所だったけど、今年の夏は暑過ぎてあまり役に立たず。

意外にも先日来の伐採作業及びその後処理作業のときに役立っているのです。

伐採道具一式を置けるし、雨が降ったりすると素早く避難できるんですわ。(右上写真)

とにかく無事に終えられてよかった

伐採跡地で一人でささやかな反省会     2025 9.24 3:00PM

朝5時過ぎに野焼き。

先日伐採した杉の枝葉の焼却です。

幸いにも微風の日が続き、今朝で4日連続。

… が、枝葉の減る気配がほとんど感じられない。

にもかかわらず、新たに6本の杉を伐採することに。

※ 焼却する枝葉の量がまた増えますな。
当初は23本の杉を伐採する予定でしたが、伐採しているうちに考えが変わりました。
最終的には30本ほどになりそうです。
ちなみに今日のぶんを伐採し終わると25本になります。

 

伐採作業に取りかかったのは7時半頃。

最後6本目〉の木を伐採し終わったのは正午少し前。

気温は25~27℃で湿度は50%前後 … 作業をしにくいというほどの状況ではないのに、伐採を終えた時点で汗ぐっしょり。

※ 下手をすると命にかかわるので、無意識のうちに緊張しているんでしょうな。

3日ぶりの水風呂で火照った体を鎮めました。

 

早朝の野焼きと午前の伐採で体力を使い果たしたのか、午後はまったくやる気なし。

のろのろ午前に使った伐採道具の後片付けをしましたわ。

3時頃、休憩がてら伐採跡地にパイプ椅子を持ち込み、丸太をテーブルにアイス〈税抜き79円〉とコーラ〈税抜き59円〉を並べました。

本日の伐採作業を振り返り、一人でささやかな反省会をしました。

… とにかく無事に終えられてよかった …