40年前の葬儀の礼状

立春の日に 2024 2.4 3:05PM 木立前で

【宇宙からの帰還:立花隆著〈単行本〉】を途中まで読み、『しおり』〈業界用語ではスピンというそうですが〉を挟もうとすると、元々『しおり紐』の付いていない本でした。

が、それに代わるしおりらしきものが挟んでありました。

取り出してみると、何と葬儀の礼状ではありませんか。

日付は、昭和59年11月24日 … 〈薪風呂の〉親戚の主の父親が亡くなったときのものでした。

喪主の名前は、もちろん〈薪風呂の〉親戚の主

※ その主も2年前に亡くなりましたわ。
〈2022 4.21付ブログ記事『木立前のタンポポで日常の世界に』参照〉

 

【宇宙からの帰還:立花隆著〈単行本〉】を買った40年ほど前のことを思い出しました。

何かの用事で親戚に行ったとき、その本を車の助手席に置いてあったのです。

親戚の主がそれを見て、

「おもしろそうや … わしも読んでみたいのお。」

と言ったので、貸したのでした。

「おもしろかったわ」という彼の読後感を、今でもはっきり覚えています。

で、そのとき、私もすぐに読もうと思ったのですが、あれこれとすることが続き、今日に至った次第です。

 

100ページ余り読んだけど、親戚の主が言っていた通り、おもしろい。

と同時に、懐かしさがこみ上げてきました。

天気のいい立春の日に重なったのも何かの縁かな。(右上写真)

そのときはまだ地震が起こっていなかった

今日もらったテレビ

以前テレビをくれたのと違う親戚から電話が。

「この間会うたとき、地震でテレビ壊れた言うとったけど、その後どうなった? … わしんとこ、使うとらんテレビあるんや。10年以上も前に買うたやつやけど、けっこう映るわ。 … もしいるんなら持って行こうか … 。」

「セレクター使うて、BDをパソコンモニターで見れるようにしたんやけど、切り替えがうまくいかんときがあるんや。 … そのテレビ、全然使〈つこ〉うとらんのやらくれんかのおー … 。」

「そんなら午後持って行くわ。」

 

雪の中、テレビを持ってやって来ました。

さっそく配線をして映すと、鮮やかな映像で音もいい。(右上写真)

シャープの2009年製の42型テレビ〈LC-42DS6〉で、 ” 世界の亀山モデル ” と謳われたものでした。

※ 十数年前に製造されたとはいえ、きれいな映像ですな。
親戚が言うには、近年50型を超える大画面のテレビが安価になったので、それに替えたとのこと。
一度大画面の映像を見ると、小さい画面で見る気はしなくなるらしいですな。
以前〈40型の〉テレビをくれた親戚も、よく似たことを言っていましたわ。

 

そのテレビで、元日の朝に録画した『2時間でまわる伊勢神宮〈NHKBS〉』を見ながら、このブログ記事を書いています。

そのときは、まだ地震が起こっていなかったんですなあ。

大地震の後遺症って大きい

ようやく菜園横物置小屋の本棚が片付きました

大地震が起きてから12日目。

菜園横物置小屋の本棚がようやく片付きました。(右写真)

片付けるついでに、もう読まないような本を処分したかったのですが、地元の処分場自体が今回の地震で壊れてしまったので、出しようがないのです。

困りましたわ。

※ 大半が古本屋さんで買った本で、しかも読むときにラインを引いていますので、ほとんど価値がありません。
で、資源ゴミ回収日に出したいのですが、上記の理由でそれができないのです。

 

そうそう、来週ヘルニアの手術を受けるのですが、その前に歯医者さんで口腔ケアをしてもらうよう言われていたんでした。
〈口の中が不潔だと術後に他の病気を併発するとか〉

で、行きつけの歯医者さんにその旨連絡すると、

「震災で衛生士が支援に出ていますので、追って連絡いたします。」

とのこと。

医療関係者もたいへんそうですわ。

 

もう一つ。

本棚の整理を終えて帰ろうとすると、親戚から電話が。

「 … 30分ほどしたら保険会社が、今回の地震で家が受けた被害状況を見に来るんや。 … わし一人やと不安やし、立ち合ってくれんかのー … 。」

すぐに親戚に向かいました。

親戚は高齢で耳が遠く、字を書くのも覚束ないので、代わりに私が書類を書きました。

もちろん一つ一つ親戚に確認をとりながら … 。

 

大地震の後遺症って大きいですな。

工具、道具類を整頓

10㎝の積雪  2023 1.8 8:30AM 木立前で

10㎝ほどの積雪となりました。(右写真)

被災者の救助活動がスムーズに進むことを願うばかりです。

 

〈午前〉9時頃、2人の親戚がやって来ました。

その1人が、

「わしら3人のうちで、おまえ〈私のこと〉んとこが震源地に一番近いんや。 … で、心配しとったんやけど、元気そうな顔〈を〉見て安心したわ。 … とにかく無事でよかった … 。」

と。

〈涙が出そうになりました〉

20分ほど話すと、帰って行きました。

 

2人が帰った後、のこぎり、ペンチ、電動ドライバーなど、工具、道具類の整頓をしました。

今回の地震で、タイルが剥がれ落ちたり戸の建付けが悪くなったりと、修理をしなければならない箇所がけっこう出てきました。

また、ケンタ君〈飼い犬〉の居場所も雨漏りがするようになりました。

それらをプロの方に一々頼んでいると、どれだけお金があっても足りませんな。

自分でできることは、自分でしていかないと … 。

※ たとえ頼んだとしても、あちこち頼まれているので、なかなか来てくれないでしょうな。

 

いざ修理をする段になって、工具や道具がないのでは話になりません

※ 私の場合、修理作業より工具や道具を探すのに時間がかかることがけっこうあるんですわ。
それで、前もって
整頓しているわけ。

日頃のいいかげんな後片付けを反省しています。

あとは年越しそばを食べて寝るだけ

今年の神棚は鏡餅無しですな

午後から本降りになりました。

昨日のうちに、外回りの掃除を済ませておいたのは正解でしたな。

残るは屋内の掃除だけ。

昨年から神棚の掃除は私がしています。

※ ちなみに風呂場の掃除は妻、仏壇は父がしています。
そのうちに私が全部することになりそうです。

 

で、神棚を掃除しようとしたら、父が、

「今年は身内に不幸があったから神棚を祀らんでもええやろ。下手に祀ったりしたら、死んだもん〈者〉に失礼や … 。」

と言い出しました。

「そやけど、掃除ぐらいしてもええやろが … 。」

と、私の思いを言うと、

横から母が、

「掃除をしてサカキを飾るくらいならいいんと違うか。 … 〇〇〈亡くなった人の名前〉ちゃんなら、あの世でむしろ喜んでくれると思うわ。」

と、言いました。

 

結局、掃除をしてサカキを飾り、鏡餅についてはお供えしないということに相成りました。(右上写真)

※ いやはや中途半端で何かおかしいですな。
今日の私ら3人のやり取りを、亡くなった〇〇さんがあの世で見ているとすれば、たぶん許してくれていると思われます。
〈生前時の付き合いが良好でしたからね。〉
死後より、生きているときにお互いに何をしたかの方がずっと大事なんですよ。〉

 

これで年末の掃除もすべて終わりました。

あとは風呂に入って一年の垢を洗い落とし、年越しそばを食べて寝るだけですな。